るるりら。
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青葉達がマネージャーになった日の翌朝、青葉と琴音、晃、そしてテニス部部員が部室前に集まっていた。
「おっはよー三人共!」
「ジロちゃんおはよんよーん!」
「桐谷さんもおはようさん」
「忍足、うん、おはよう!」
「おっす黒崎!そんな端っこにいんなよなー」
「!…し、宍戸くん。……おはよう」
レギュラーの皆が、当たり前の様に自分達に声をかけてくれる。
それが何だか温かかった。
青葉に挨拶をした宍戸は、何故か目を丸くした。
「黒崎って、くん付けとかするんだな」
「え」
「呼び捨てにすると思ってた。わりぃ!」
「……別に」
普通だし。なんて呟く青葉の後ろから琴音が抱き付いた。
「あーちゃんは真面目さんなのです!あれだよね、名前は親からもらう二つ目に大事なものなんだよね!!」
「う、うるさい!一々言わなくていいから!」
「三人の中で一番真面目だよねー」
サラッと登場してきた晃に驚くも、青葉の真面目さに感動する宍戸。
穏やかな空気になったところで、跡部が声をかけた。
「おいお前ら!今からマネージャーを紹介する。集まれ!」
「だってさー」
ぞろぞろと部員も集まってきたところで、自己紹介開始。
「昨日の紙で分かっていると思うが、俺達が決めさせてもらった。今日からマネージャーになった三人だ!まずは青葉、いけ」
「勝手に名前で呼ばないで!……黒崎、青葉…。よろしく」
((おお!クールビューティー!綺麗だ!))
「鮎川琴音ちゃんだよーん!よーろしーくー!」
((可愛い!面白い子だ!))
「桐谷晃です。よろしくね」
((か、格好いい!姉御だ!))
それぞれ三人が自己紹介を終えた。
部員の反応はまずまず、いや、大部良いらしい。
「外見良くて良かったね」
「自分で言うんだ晃ちゃん」
「連絡は以上だ。それでは各自一年は球広い、二、三年は素振り、レギュラーは練習試合を一人グラウンド十周してから行え!解散!」
「ほわーべー様が仕切ってる!!」
「いや、当たり前だろ」
それから部員達は揃ってランニングを始めに行った。
残ったのは跡部とマネージャー三人。
跡部は三人に向き直った。
「お前らはドリンク作り、洗濯、資料集め、スコア付けの四つの仕事を分担して行え。分かったな?」
「うん」
「いえっさーのさー!」
「了解」
「じゃあ、任せたぞ」
そう一言軽い笑みを見せながら立ち去って行った。
マネージャー業、開始!
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