るるりら。

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練習試合が始まってから時はたち、気が付けば昼過ぎになっていた。各自昼食をとっていると、長い髪を綺麗になびかせた少女が一人、跡部の前に現れた。


「跡部さん、部活中失礼します。至急この書類に目を通してください」

「あーん?柏木か。ちょっと待ってろ」

「はい」


にこりと跡部に微笑んで待機する柏木という少女。肌も白く、正に百合のような姿をしている。
そんな彼女を誰?と不思議に眺める青葉。ふと、彼女と目があった。どきりとしながらも会釈をしようとした時だった。
ギンッと睨まれた、気がした。
え、なんで…?


「柏木、終わったぞ」

「お疲れ様でした。それでは、部活頑張ってください」

「あぁ、…柏木、待て」

「なんでしょう?」

「せっかくの機会だ、うちのマネージャーを紹介する。青葉達来い!」

「ほいなー!どしたのべー様?」

「来いじゃなくて来てくださいだよね」

「………」


跡部の呼び掛けに仕方なく集まった三人。

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