るるりら。

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―C組―


ガララ…と扉を開いた晃。

途端、自分に視線が注がれるのに気付き、苦笑い。
けれど晃場合、青葉や琴音のように無視することはない。
それは彼女の、一つの得意技だったりする。
どうすれば上手くクラスに馴染めるか、交われるかを見極め、行動するのだ。

やはり今回も同じ様に、近くにいた女子に声をかけた。



「初めまして、桐谷晃です。よろしくね」


にこり、と爽やかに挨拶をすれば、持ち前の容姿ですぐに打ち解けられる。
それを晃は理解している。


「っあ、初めまして!貴方、転入生かしら?」

「うん、だからここのこと良く分からなくて…また教えてもらえるかな?」

「ええ、もちろんですわ!」

「はは、ありがとう」



軽く会話をして自分の席を探し出し、やっと見つけたと鞄を机に置けば、ドアの方がざわざわと騒がしい。

何かと思い振り向けば、宍戸亮と、宍戸の背中で寝ている芥川慈郎がいた。

あぁ、それでか。
なんて納得していると、いきなり女子が晃のことを話し始めた。



「転入生ですって!とても素敵な人ですのよ!」

「へぇー、そうなんだ」

「ほら、あの方です!」


不意に、宍戸が自分の方に顔を向けた。

いきなりのことで驚くが、性格上自然ににこりと微笑んだ。
それを見た宍戸も、ニカッと微笑だ。


「宍戸亮、だ。よろしくな!んで、後ろで寝てんのが芥川慈郎!」

「そうなんだ。よろしく!」







どうやら仲良くなれたようだ。

それから軽く話をして、時間は過ぎていった…――







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