風雲森小説
□ずっと一緒に…
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「今日は2人ペアを組んでパスの練習だ。ただし、円堂と立向居は2人でキーパーの練習だ。あとは各自でペアを組むように。以上」
監督から指示が飛ぶ。
2人ペアか…。
俺は自然に彼の方を見る。すると、彼も俺の視線に気が付いたのか、目が合った。
「一緒にやろっか」
俺が言うと彼も
「あぁ」
と言って、ボールを持って俺の所に来てくれる。
あぁ、愛しい。
その声もその動作も全て。彼の全てが好きで堪らない。
だが、そんな事を表に出す訳にもいかず、彼と練習を始める。
嬉しい。
俺が蹴ったボールを彼が受け止め、そのボールを俺の元へ蹴り返してくれる。
こういう時に、やっぱりサッカーをやっていて良かったと思える。
まぁでも、彼と一緒にいることができるのならば、バスケだってテニスだって書道だって、何でもやってやる。
この気持ち、届くといいな…。
(ヒロトverでした)