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□深淵
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そんなつもりは、なかったはずだ。



三成を畳に倒し、無我夢中で唇を貪る。
着物を無理矢理にはだけ、肌に唇を寄せるたびに漏れる吐息に、心も躯も揺さぶられる。


……三成、三成。


片方の脚を持ち上げ、押し付けると、三成の口から一際かん高い声が上がった。


頬を紅潮させ、快楽に歪む顔にどこか満足する。


普段は、氷のように冷たい表情をまとう三成を、溶かすことができるのは自分だけなのだと……理性と欲情の間でそんなことを思いながら、下帯を引きちぎるように取り去った。










 

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