客間【アランさん他…の夢】
□desire to monopolize
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腹の上に広がったものを綺麗に拭き取りながら
「本当にすまなかった…私はここ何日か、ちょっとおかしかったんだ」
『大丈夫ですよ…これからそういう時は私が傍に居ますね』
ヒナは最高の笑顔を向けてくれた。
「…ありがとう…君が居れば私はこれからずっと穏やかで居られるかも知れないな」
ヒナを連れてソファから小さなベッドへ移る。
眠りに付く前に心の中でハリーに謝った。
(ハリー、ごめん。でも最終的には君のお陰で幸せになれたよ…)
「ハリーには明日、特訓の後に大きなチョコレートをあげなければ」
『ん…ルーピン先生…何か言いましたか?』
とろとろと目を瞬かせてヒナが聞いてきたが
「ん?何でも無いよ…ゆっくりお休み」
ヒナの目を閉じさせて、私もまた目を閉じる。
次の満月はイライラしないで、ヒナと一緒にやり過ごせるだろう。
自信に満ちた笑顔を浮かべ、ゆっくりと夢の中に落ちていった。
END