寝室【教授との夢】

□Stroll of starry sky
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★ Stroll of starry sky ★




夜も更け、人気の無くなった学校の庭を

カサカサと芝生を踏む音を立ててヒナは歩く。

夏と言えども夜は少し肌寒い。

ふるっと体を一度震わせて拳をギュッと握る。


「今日も頑張らなくっちゃ!」


手にはハリーから借りた箒〈ファイアボルト〉を持ち歩幅も大きくズンズン歩く。





ヒナは未だ箒に乗れない。

あのネビルでさえ少しは乗れるのに…。

ちゃんと手には吸い付いては来てくれるものの、跨いでも地面を蹴ることが出来ない。



怖いのだ。



しかし怖い等といつまでも言って居られる訳も無く、

クラスの仲間からも馬鹿にされ続けるのも癪なのでこうやって人知れず(ハリー以外)練習をすることにした。

自主練習を始めて今日で一週間が経とうとしていた。


「そろそろ本気で行かないと!今日は地面から浮いてみせるぞ!」


箒を跨いだその時……




『Ms,アメミヤ…』




低く、ねっとりと、それでも耳にしっかり響く声…この声は…


(うわ…大変だ)


ヒナは目を見開いたままゆっくりと後ろを振り返ると、すぐ後ろにスネイプ先生が、居た。





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