寝室【教授との夢】

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が、ふと目線を外すとはしゃぐヒナの横で若い男がチラチラと怪しい動きをしている。

初めは日本人が珍しいから見ているのかと思ったが、

良く考えてみるとヒナは素足にミニスカートだ…。

店のガラスに屈んで張り付いているから下着が見えてしまいそうになっている。



あの男はきっとそれを見ているのだ。


「!!」


(あの男!我輩のヒナに声でも掛ける気か?!)


スネイプは逆上した。


「ヒナ!こちらに来なさい!」


スネイプは慌てて叫んだ。


『え…?どうしたの?』


ヒナは小走りで我輩の目の前に来て見上げる。


「ヒナが無防備な格好をしているから変な男が後ろから覗く様に見ていた」

『え…やだ…知らなかった///ありがとうセブルス』


スネイプは今、朝ヒナを見て思った事と全く逆の事を思っていた。


「…こんな人が大勢居る場所でそんな肌を見せるような格好はやはり良くないな」

『え……で、でもこれくらいは皆…』


スネイプは眉間に皺を寄せ、目を細めて声を荒げる。


「…それと!バッグの紐を前に掛けるのはやめなさい!
胸が強調されてまるで見てくださいと言わんばかりではないか!」

『!!…そんなっ』


横を向いたままスネイプは言う。


「…ヒナ、今日はもう帰ろう」

『え!何で?どうしてそんな事!これ位今時の子なら皆着てる…ぁ…』


そこまで言ってヒナは急にハッとして口を押さえた。




スネイプはヒナを見つめ少し悲しそうな顔をして


「……それは悪かったな…我輩の様な年寄りとヒナとでは釣り合わんのかもな…」


スネイプも言って後悔したとばかりに溜息と共に眉間を押さえた。




ヒナと付き合い出してから口にしなかったものの、ずっとスネイプの心に引っかかっていた事だ。

若くて可愛いヒナと自分のような者が合うはずが無い。

学校の、しかもそのまた地下の暗がりの中でならまだ自分にも少しは自信が持てた。



ヒナが好きだと言ってくれていたから…。



だが、こう一歩外に出て周りを見てしまうとやはり我輩がおかしかったのだと思い知らされている様な気がした。

お似合いだなんて自惚れていたのかも知れない。

スネイプはここに居るのが急に恥ずかしくなって来てしまった。










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