寝室【教授との夢】
□Sinful hand
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斯く言う我輩も年甲斐も無くヒナに恋をしてしまった。
気になる生徒だと思い始めて、それが恋だと気付くのは早かった。
授業態度も良く思いやりがあり可愛らしい。
それだけで恋に落ちるのは些かどうかと思うが好きになってしまった。
仕様が無い。
だがこの想いと裏腹に、多分彼女は我輩の事は嫌いなのだ、と思う。
少し前に一度、彼女を感情的に怒鳴ってしまった事があった。
授業中に我輩が落とした薬草をヒナが拾い集め、渡された際に手を包み込む様に触れられた。
「っ…我輩に触るなっ!」
『えっ?!あ…すみません先生…』
「余計な事をせず自分の鍋の面倒を見ていろ!」
『は…はい…』
顔を真っ赤にして俯くヒナを隣で見ていたグレンジャーは
『先生!それはあんまりじゃないでしょうか!ヒナは親切心で…』
「黙れグレンジャー!我輩に口答えするな!」
ポッターとウィーズリーにも睨まれた。他の生徒達もザワザワしはじめる。
「黙れ!静かにしろ!グリフィンドール10点減点!」
その時ヒナはハッと顔を上げ、また俯く。自分のせいだと責任を感じたのだろう。
その日の授業が終わるまでヒナはずっと俯いたままだった。
翌日には普段通りの態度で、我輩の顔をチラチラと見ていたが気付かない振りをした。
きっともう我輩は嫌われたのだろう…。
あんな事を言うつもりは無かった…。
つい、減点までしてしまった…。
ヒナは悪くない、全部我輩が悪いのに…。
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