ただ、君が好きだった

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その日の放課後、茜と優は駅までの道のりを歩いていた。何故2人は一緒に帰っているのか?それはいたって簡単であり、茜が優を誘ったのだ。

最初優は茜からの誘いにとても驚いていたが、すぐに笑みをみせて茜の誘いにのった。

そして2人が一緒に帰りながら話をしていて分かった事があった。それは2人の趣味がとてもよく似ている事。


「え!綾川もAmore好きなの!?」
「デビュー当時からのファンだ」
「俺もデビュー当時から!周り全然知らないし」


もったいないよなー。と言葉を零す茜に優は笑みをこぼす。ドキリ、と茜の心臓が脈打った。しかし、それを隠すかのように口を動かす。


「な、綾川は誰がいい?俺ユウヤ」
「あ、俺も」


ユウヤのギターパフォーマンス凄いよな。優の言葉に茜はうんうんと同意を示し、2人は駅までの間話を続けていた。
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