ただ、君が好きだった
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現在午後6時。優は手にじんわりと汗をかきながらゴクリと、唾液を飲み込んだ。優は今茜に教えられたとおりの道を通って茜の家の前に来ていた。
優はバクバクと激しい心臓をぎゅっと手で押さえながら一度息を吐いて目の前にあるチャイムを押した。ピンポーンとチャイムがなる。少しすると玄関の扉が開いた。
「ようこそ優、俺の家に」
玄関から出てきた茜は優に笑いかけた。そんな茜の笑顔にドキッとも優は平然を保って口角を上げる。
「おじゃまします」
そういって優は茜の家に入っていった。