05/30の日記

08:10
エガオツクル8
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マーシャが顔を真っ赤にして
慌てふためく姿を見て
俺はため息がでる一方だ

マーシャ
「ち、違うから!誤解だよ///!」

ヴィネ
「…わかったよ。このことは内緒にしておく」

マーシャ
「う…うん」

それだけを言って
着替える前の服をハンガーにかけ
大型クローゼットから布団を出す

ヴィネ
「マーシャ、寝るぞ」

マーシャ
「え!?まさか、二人っきり///」

ヴィネ
「ちげぇよ、バカ」

敷いた布団に指を指す

ヴィネ
「俺がこっちで寝るから、マーシャはベッド使え」

マーシャ
「嫌だっ!ヴィネ君と一緒がいいっ///」

ヴィネ
「ふ、ふざけんなよっ///」

マーシャ
「ふざけてないもん!」

ヴィネ
「第一、女子が男子に[一緒に寝よっ]とか言うか!?」

マーシャ
「じゃあヴィネ君と一緒寝て、何が悪いの?」

ヴィネ
「う゛…」

言い返せなかった

ヴィネ
「…わかった」

だしたばっかりの布団を畳み込み
マーシャに目線を向ける

マーシャ
「…何?///」

ヴィネ
「…俺が窓際側な」

それだけを言い残して
ベッドに向かい布団を被る

マーシャ
「や、やったぁ!」

マーシャが勢いよく
俺に向かい抱き着く

ヴィネ
「ぐ、ぐるしい…」

マーシャ
「ふぁあ…ヴィネ君と密着してる…///」

ヴィネ
「勝手にしろ…」

どうせすぐに飽きる
そう信じて目を閉じる

ところが…





…寝れない
マーシャの身体が[冷たい]のが
気になって気になって寝れない

ヴィネ
(弱ったな…)

そんなことを考えていたら
突然、後ろから声がした

マーシャ
「ヴィネ君…」

ヴィネ
「!?!?」

思わず鳥肌が立ち、背筋が凍った

マーシャ
「ヴィネ君って…」

ヴィネ
「…?」



[私のこと…好き?]

ヴィネ
「な、何ィ!?」

いきなり何を言うんだ
ビックリしてベッドから飛び起き
慌ててマーシャを見る

マーシャはゆっくりと起き上がり
病弱な俺の腕を掴む

マーシャ
「素直になってよ、ヴィネ君…」

ヴィネ
「…元から、俺は素直な…」

マーシャ
「もうやめてよ!」

ヴィネ
「え、は…ハァ?」

マーシャの言葉に
理解ができず、動揺するしかない

マーシャ
「強がらないで!偽らないで!嘘つかないで!…もう、空虚な君を見たくないよ!」



マーシャが泣いて俺に言った
涙がボロボロと落ちる

マーシャ
「ねぇ、私…どうしたらいいの!」

ヴィネ
「マーシャ…なんで泣いてる」

マーシャ
「だって…ヴィネ君は泣けないから、私が代わりに泣いているんだよ…」

ヴィネ
「…そうか、悪い」



悪い

この一言で済むワケがなかった

…だから…

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