04/15の日記

22:26
紫狗ノ外伝3
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グギイィィ…

古びた音をして、門が開いた

そうだ、俺は異世界に来たんだ

グギイィィバタン!

門が閉まり、スーッと消えた

紫狗
「…どこだ…ここ?」

・・・
「ここが、異世界なのよ」

振り返ると、同じ腕章をした
ちょっと病み上がりな姉さん
黒い長髪で、灰色の瞳
そしてお約束の黒いフード
…フードは、かぶってはいない

紫狗
「…誰だ?」

・・・
「言っていなかったね。私は、ディアボロスの一人…レイラよ。私は、ディアボロスの諜報部。あなたもこの異世界に入ったからにはディアボロスの諜報部として、バトルスピリッツを使い、戦ってもらうわ」

紫狗
「…俺は何をしたらいいんだ?」

レイラ
「そのスケッチブックでこの異世界を描いてほしい。でも、あなたには本当にやってほしいことがあるの…」

紫狗
「…やってほしいこと?」

レイラ
「この異世界に紛れ込んでいる偽善者…[インペリアル]という、悪のグループ集団が存在する…。あなたには、インペリアルの壊滅にも協力してもらうわ」

紫狗
「…あぁ、わかった」

レイラ
「まずは、情報収集を行うわ」

レイラは左手を、肉眼で見える
距離にある小さな村に手を向けた

紫狗
「待て」

レイラ
「…どうしましたの」

紫狗
「…この殺風景…絵にしたい」

レイラ
「どうぞ、好きなように」

俺は、ポーチから
鉛筆、色鉛筆、絵の具用の筆等…
いろんな画材で
ガリガリと描いていく

が…

…足音がする

インペリアル隊
「その腕章…貴様!ディアボロスか!?」

レイラ
「…いかにも」

インペリアル隊
「如何にも新人面だな。オイ、そこのてめぇ!」

紫狗
「………あ?」

絵に集中したいのに
邪魔者はどこにもいるな

インペリアル
「この俺とバトスピで勝負しろ!」

パタン
スケッチブックを閉じ
その場を立ち上がる
殺風景の風景画は書き終えた
次はこいつの運命を書き終える

紫狗
「…俺のデッキは?」

レイラ
「こちらで、少々構築いたしました」

レイラがデッキを差し出す

紫狗
「十分だ」

デッキを受け取り
インペリアル隊に目を向ける

紫狗
「………さて…」

インペリアル隊
「よぉし…ゲートオープン、解放!」

初めての、[俺]のバトル
[アイツ]がくる前に終わらせる
そんな小さな目標を胸に誓い
バトルフィールドに行くのだった

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