07/13の日記

18:41
エガオツクル13
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四時半ちょっと前

あの秘密基地みたいな森
俺が向かってみたら
マーシャは既にいた

切り株に座り込んでいた

ヴィネ
「…よう」

マーシャ
「ヴィネ君!来てくれたんだね!」

ヴィネ
「…ああ、まあな」

そりゃ選択肢がない
ここで約束を破ったら
ヴィネは最低な人間です
そのものになってしまうからだ

マーシャ
「でも、時間…早すぎたかな?」

ヴィネ
「どこか寄る場所とかあるのか?」

マーシャ
「ふぇ…えーっと…」

頭を悩ませている

しかし、四時半という時間

夕飯の準備には早いし
遊びに行くという時間でも
ちょっと厳しいか…という時間帯

悩むのも無理はない

マーシャ
「じ、じゃあさ!喫茶店行こっ!」

ヴィネ
「わかった」

荷物をまとめて
今日はマーシャに任せ
胸を撫で下ろす気分で
残りの時間を楽しむことにするか

そんな気持ちで、森を飛び出した



喫茶店

マーシャ
「ここの喫茶店、とってもオシャレで、美味しいんだよ!」

ヴィネ
「…そうか」

マーシャ
「じゃあ、入ろっか」

カランカラン
アンティークなベルの音色がした

少し大人びっている女性店員が
何名様ですか?という問いに対し
マーシャは二名様とエガオで答え

速やかに席に座った

俺も後からついていった

マーシャ
「うーん…何にしようかな…」

マーシャはニコニコしながら
メニューに目を当てていた

俺もメニューを見ている最中だ

マーシャ
「ヴィネ君、決まった?」

ヴィネ
「カフェオレとフレンチトースト」

マーシャ
「え!?…カフェオレ?」

ヴィネ
「苦いのは嫌いだ」

マーシャ
「…ヴィネ君らしくないね///」

褒められたのかけなされたのか
よくわからないまま注文するため
ベルがなるボタンを俺が押した

カフェオレとフレンチトーストを
頼んだ俺に対して、マーシャは
コーヒーとバニラアイス

…ちなみにコーヒーは無糖らしい

ちくしょう、俺が子供扱いされて
いる感じがしてちょっと悔しい

マーシャ
「ねぇ、喫茶店後にしたらどうする?」

ヴィネ
「今日はマーシャに任せるさ」

マーシャ
「ふぇ!?ホントに!?」

ヴィネ
「…好きにしろ」

マーシャ
「じゃあ、後にしたら、家に来てよ!そして泊まってもいいんだよ!」

ヴィネ
「…考えておくさ」

マーシャが「ヤッタ!」と言った
その数分後、注文した品がくる

さて、いただくか…



思った矢先に



ガランガランッ!

アンティークなベルが雑に鳴る
誰だよ…乱暴に入る連中は?



ふと見てみたら

マーシャをいじめていた連中
言い換えれば俺が半殺しにさせた
いじめっ子連中だ

ただ、その連中の数は
前回の倍以上はいる

男子A
「おい!その水色!」

多分俺のことだろ

男子A
「前回の落とし前…きっちりと返してもらry」

バキッ!

マーシャ
「ヴィネ…君?」

男子を殴った
これ以上の面倒事はごめんだ

ヴィネ
「マーシャ、行くぞ」

マーシャ
「え?あ、ちょっと待ってよ!」

飲むもの食べるもの
口に全部流し込み
マーシャが慌てて財布から
お代をカウンターに投げ

一緒に喫茶店を後にした



…後ろに変な連中連れて

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