07/24の日記

23:57
エガオツクル14
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男子A
「オラ!前の威勢はどこにいったんだよ!」

バキッ

男子B
「調子に乗るのもそこまでだぜ、オルァ!」

バキッ



…まあ、状況説明すると

マーシャと俺がやつらから
ひたすら逃げていて

たまたま逃げた先が行き止まり

マーシャを庇いながら
ケンカしているが、数が違う
二、三人は潰したが
それでもまだいる

で、不意打ちくらって

ペース持って行かれて

現在、このザマさ

マーシャ
「お願い!もうやめて!」

男子C
「っるせぇな!」

バチン!といい音のビンタ

マーシャ
「きゃっ!」

ヴィネ
「マーシャ!?」

マーシャを庇いに傍に向かうが

男子D
「お前の相手はこっちだろ!」

ガッ、と捕まれた感じがした
黒いフードを引っ張られ
喉を絞められた気分のまま
視界からマーシャが消え
また殴られている…四方八方に

マーシャ
「あ…あぁ…!」

マーシャが泣いている
声で理解した

ヴィネ
「て、てめぇら…邪魔してんじゃねーよ!」

口はいくらでも言える
ただ、体力はもう皆無状態だ

意識があるかないかの瀬戸際

そこに



グシャッ!

「痛い」では済まないくらいの
まさに[アタリ]に当たった

意識が飛びそうだ

ヴィネ
「………グ…ッ」

力尽きたかのように倒れる

立とうにも立つ気力も無い

マーシャ
「ヴィネ君ッ!立ってよ!」

…ちくしょう…
自分が悔しくなる

男子一同
「さて、仕上げに入りますか!」

グッとフードの胸倉を掴み
壁に向かい放り投げられる

…逆らう力が欲しい
今更、何思ってんだろ…

男子A
「オイ、[あれ]持ってこい!」

男子が、何か筒状の物を
手にして俺に近寄る



…スプレー?

男子A
「お前の水色のぶっ殺してやるよ」

その発言を最後に
俺は気を失った
その後、何があったかは
全く覚えてない







午後七時

マーシャ
「…きてよ!ねぇ、起きてよ!」

ヴィネ
「………」

閉じている目を頑張って開く
マーシャが涙をボロボロと流し
俺の頬に、マーシャの涙が伝わる

ムクッと起きたらマーシャが
俺を包み込むかのように
ギュッと抱いてきた

ヴィネ
「…マーシャ、怪我は無いか?」

マーシャ
「ヴィネ君…髪が…!」

俺が首を傾げたら
マーシャが急いで手鏡を渡して
自分自身を映している手鏡を見る

ヴィネ
「な、何だ…これは…」

水色の髪の毛が
とにかくカラフルに汚されていた
橙、黄、緑、青、紫
フードを被っていたか
幸い、後ろの髪に被害は無し

オマケに俺の顔に
フェイスペイントまでついてる

マーシャ
「とれないんだよ…元に戻らないんだよ…うぅ…」

マーシャの手を見てみたら
スプレーとペイントの
汚れがはっきりとわかる

マーシャ
「ヴィネ君…」

ヴィネ
「…心配するな、たかが色だ」

疲れた体を頑張って立つ姿勢に
切り替えて、マーシャに視線を
合わせて、話をする

ヴィネ
「マーシャに怪我が無いならそれでいい。易いもんだ…」

マーシャ
「違うっ!」

ヴィネ
「………!?」

マーシャ
「ヴィネ君と一緒の水色が汚れて、もう元に戻らないんだよ!悔しくないの!?怒らないの!?」

ヴィネ
「俺よりもマーシャに…」



パンッ

マーシャのひ弱な手から
ビンタが飛ぶとは思わなかった

マーシャ
「いつもいつも…自分よりも他人の心配に気を配って…自分の心配をしないの!?ヴィネ君は誰のために生きているの!?そうやって、これからも自分よりも他人視点?…そんなことじゃ、いつか体もたないし、死んじゃうかもしれないんだよ!」

マーシャの涙ながらの訴えに
どういう反応をとればいいか
俺にはわからなかった

マーシャ
「………ごめんね…、今日は…泊まるの…」

ヴィネ
「わかっている」

マーシャに軽く手を振り
自宅に向かう
マーシャも軽く手を振り
一人で帰る



俺が生きている理由?

…知らないな…

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