09/16の日記

23:37
イヤミシマイ
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引き金を引けば済むんだ

でも、引けるワケがない

相手が家族の一人

それが人殺しだとしても

引くことができない

レノア
「………チィッ…」

メイナ
「おねーちゃんはいつもそーだ!いいところで失敗するもん。これだから、おねーちゃんはダメなんだよ!」

レノア
「言ったな!」

スチャッと音がした
マジで撃つ気だ

メイナ
「頑張れおねーちゃん!あとちょっと!」

レノア
「が…ガキのメイナに…何がわかるんだあぁ!!」

バキュン

撃った





…メイナの足元に

あと数センチくらいズレていたら
足に当たっていた

レノアはわざと外すワケはない

…メイナに撃てなかったのだ

レノア
「ちくしょう…なんでだ…なんで人ひとり撃てないんだ…」

涙をこぼした
手が震えていた
そのせいで拳銃を落とした



メイナ
「おねーちゃんは泣き虫だね!そーゆーのを失敗作とも言うんだよ!」

レノア
「………グズッ…ちくしょおぉ!」

メイナ
「メイナがお手本見せてあげる!ピストルを、こうやって…」

バキッ!

こうやって撃つんだよ
という前にメイナが倒れた
メイナを殴ったのだ



…ミレイが

メイナ
「痛ったぁ…何すんの!?失敗作のおねーちゃんがそんなにry」

ミレイ
「…やめなさい!」

ミレイの視線が怖い

いつもの腐女子みたいな目つきは
一切していない

強いて言うなら
人殺しの目をしている

ミレイ
「レノアちゃんが失敗作?あんたが上位的存在?んなものクソ食らえよ!」

メイナ
「あんたに何がわかるんだよ!」

バキュン

撃った弾丸はミレイに届く前に
ミレイがいつも使っている箒の
中にある仕込み刀で切られていた

とんでもなく早い抜刀だ

ミレイ
「…居合って言うのよ。刀を抜いたり入れたり…。[私好み]のスタイルだよっ!」

…卑猥だ…

メイナ
「な、何よ…あんたにおねーちゃんの何がわかるのよ!」

ミレイ
「わかるよ!」

レノア
「…ミレ…イ?」

涙を拭うレノア

ミレイ
「レノアちゃんは…」



カッコカワイイ系なんだよぉ!



「フッ」と
風を斬る音



ミレイ
「…ごめんね、レノアちゃんは私達の大事な家族なのよ…」

スチャッ
刀を仕舞う音

その後
メイナに一太刀入って
ミレイに血返りがあったのを

俺達全員は見た



レノア
「…メイナ…」

レノアがメイナの腕を掴む

ガラク
「あぁー、俺が何とかしろと?」

レノア
「近場の病院に」

ガラク
「はいはい…っと」

メイナを担ぐガラクは病院に行き

レノアはしばらく
何も喋らなかった

珍しく
ミレイも悲しそうな顔をしていた

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