11/20の日記

20:00
不遇
---------------
ミレイ
「ねぇ、みんなー?」

一同
「「「「「「?」」」」」」

ミレイ
「これ誰のー?お風呂場にあったんだけど…」

ミレイが見せたのは
とても大きな「蛾」
…をモチーフにしたコートだ

レノア
「それは…!?」

???
「それは僕のだ」

ミレイ
「え?誰…」

フッと風を切る音

音の先にいたのは
マッハの着替えで
コートを着用している子供だ

身長はホントに小さい
裸足だし…童顔だ

ミレイ
「か、可愛いいいぃぃ!///」

ミレイがピョンと飛んで
子供はそれを力いっぱい蹴飛ばす

…ミレイ、馬鹿か

???
「可愛い?君は何にも考えていないね。僕は[男]だ。可愛いものと一緒にしないでほしいね」

アヤネ
「男の子!?」

ガラク
「ほぉ…クソガキか」

ヴィネ
「そ、そうかよ…」

マーシャ
「カッコイイ…///」

…後ろからサフィニアの
舌打ちが聞こえたが、気にしない
サフィニアは…ロリk
いや、何でもないです

ヒコナ
「須久那美迦微(スクナヒコナ)…それが僕の名前。ヒコナでいい」

ヒコナが部屋の周りを見渡す

ヒコナ
「君達から威圧感が全く感じられない…。うん、君達、弱そうだしね。しょうがないことだね」

ガラク
「随分と言うな…ガキ」

ヒコナ
「巫女は飛ぶし、女は黙って見ているし…どうしようもないね」

レノア
「その辺にしとけ、ヒコナ」

レノアが口を開き
視線をヒコナに向ける

ヒコナ
「僕でも、ここにいるみんなを簡単に潰せるさ。君に至っては、性癖の壁もあるしね。そうでしょ、レノアさん」

サフィニア
「知り合いですか?レノアさん」

レノア
「…まあ、悪縁だ」

ミレイ
「な、何の…悪縁?」

鼻血出しながら言うな

レノア
「同じ性癖さ。私は男になりたかった。ヒコナはその逆だ」

ヒコナ
「環境も、親も、選ぶことはできない。男のくせに、男のくせに、男のくせに…僕はそれが嫌で嫌でしょうがなかった!」

マーシャ
「で、でも…お父さんお母さんは、ヒコナ君のことを…」

ヒコナ
「あいつらは捨てたんだ!僕を役立たず呼ばわりされて、捨てたんだ!」

アヤネ
「可哀相に…」

ヒコナ
「ああ、そうだよ!可哀相だね!」

ヒコナがコートの内側から
巨大なメスを取り出す

ヒコナ
「…僕は…あいつらを殺す…僕を捨てた、あいつらを殺して、幸せの家庭を送っているやつらも殺す…君達も殺すからね!」

レノア
「何!?」

アヤネ
「えぇー!?」

マーシャ
「や、やめて…」

ヒコナ
「抵抗してもいいんだよ、僕は強いんだからね」



ヴィネ
「へぇ…皆殺しねぇ…」

メスに向かって歩く

ヒコナ
「君じゃ勝てないよ」

ヴィネ
「レノア、無名出せ」

レノア
「むみょう…?」

マーシャ
「ヴィネ君っ!」

マーシャが大きな鎌を
俺に向かって投げつける

レノア
「…あぁ、ヴィネのやつか…あれ。てっきり、ガラクの私物かと」

鎌は綺麗に空中で楕円状に回り
俺の手元に来る

ヒコナ
「…デカけりゃいいってもんじゃないよ」

ヴィネ
「ハイ、ハイ」

ヒコナが向けている
メスを素手で掴み
それを「バキッ」と割る
手の平から血が出る

ヒコナ
「…え?」

ヴィネ
「表出るか?」

ヒコナ
「じ…上等だよ…!」

なぜか、俺は笑っていた
「怖い笑顔だったよ」って
後でマーシャから聞いた

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ