11/22の日記

23:03
言い訳
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場所は自宅前に
レノアとガラクが作った
喧嘩するためや、武器のテスト等
多様性ある小さめのコートに行き
一対一でやる…ということらしい

ヴィネ
「もう斬っていいのか?」

ヒコナ
「君に僕が斬れるかな?」

レノア
「………」

レノアが耳を塞ぎ
拳銃を上に向ける

ガラク
「先にくたばったら負けだからな」

サフィニア
「応急処置の準備も問題無しです」

マーシャ
「…二人とも…」

マーシャがずっと祈る中



バンッ

拳銃が鳴った

その瞬間、ヒコナが消えた

ヴィネ
「…チッ…」

その場で鎌を螺旋を描くように
ブン回すしかなかった

突っ立っているよかマシな戦法だ



ザシュッ

ヴィネ
「ハァ!?」

足にメスが二本

そうだよな
「投げる」という選択肢あるよな
ていうか、どんな目してんだよ

ヴィネ
「早ッ…どうすんだよ…」

螺旋に回すのを止め
鎌を空に目掛け投げる
それをスタートにし
ジグザグにダッシュする

振り返り、辺りを見渡す

ヴィネ
「…?」

ヒコナ
「言ったよね、斬れないって」

ヴィネ
「何ィ!?」

気づいたら後ろにいた
反撃の余地も無く
メスで俺の足に斬りつける

そして気づいたら目の前に
ヒコナが回り込んでいる

ヒコナ
「君にはガッカリしたね。口だけだもんね」

ヴィネ
「ち、ちくしょう…」

ヒコナ
「早いけど、終わりにする?」



ヴィネ
「いや、てめぇを泣かせてやるよ!」

手を伸ばし、メスを掴む
そのメスを叩き落とす

ヒコナ
「今更何を…」

ヒコナがメスに視線を向けた

ヴィネ
「甘ちゃんだな!」

ヒコナを蹴飛ばし
蛾のコートを乱暴に引っ張り
フィールドの中央に向かう

レノア
「確か…ヴィネが投げた鎌…」

中央に向かう最中
ヒコナのコートから手を離し
次は首を掴む

ヒコナ
「が…は、離せよ!」

ヴィネ
「てめぇにはいいギロチンだろ?」

影がちょっとずつ大きくなる
刃が風を切る音も大きくなる

ヒコナ
「くそ!離せよ!」

ヒコナがメスで必死に俺を斬る

…わりぃな
これ離したら勝ち目ないんだよ
スピード面でも、メンタル面でも

間もなく、無名が落ちる

ヒコナ
「やめろよ…やめろよおぉ!」

ヒコナから大粒の涙が
ボロボロとこぼれ落ちる

ヒコナ
「嫌だ!僕はまだ死にたくないんだ!君なんかに、死にたくないないんだよ!離せよ!」

声もガラガラに成る程
必死の訴えが俺の耳に入る

ヒコナ
「君、何の恨みだよ!?黙ってないで助けてよ!死ぬのは嫌なんだよ!」



ヴィネ
「最初からそう言えよ」

ヒコナをぶっきら棒に投げる

と、同時に無名が地に着く

幸いにも刃が地に着かず
取っ手が地に着いた

ヒコナ
「何だよ…何だよ君は!?」

ヴィネ
「家族失った普通じゃない生き物」

ヒコナ
「ほら見ろ!君も家族に…」

ヴィネ
「家族が殺されたんだよ」

ヒコナ
「…え?」

ヴィネ
「俺なんか、てめぇと違ってな、家族を恨むなんてできねぇし、家族を大切にすることもできない…ここにいるてめぇらを大切にすることくらいしかできねぇんだよ」

ヒコナ
「嘘だ!そんな理由付け、君だけだろ!?」

ヒコナがみんなに視線を向ける

同意が欲しい目で

レノア
「妹に全てを奪われた。でも、気にする暇はない」

アヤネ
「…私を置いていって、どっか逝っちゃったよ。その分、毎日頑張るんだよ」

ミレイ
「私がバカだから、親みんな逃げたよ。だから、親のために頑張る。謝るためにも」

ガラク
「…もう、残ってんのは俺だけだ。やるしかねぇんだよ」

サフィニア
「家族は私に試すためにこのような形をとりました。私は、家族の挑戦を受けただけです」

マーシャ
「…記憶に無いけど、家族は大事っていうのはわかるよ」



ヒコナ
「何だよ…何だよ!」

ヴィネ
「誰も家族を恨まねぇよ。そういう集まりだしな」

ヒコナ
「黙れ!君さえ…君さえいなくなれば…」

ヴィネ
「てめぇさ…ホントは」

家族がうらやましかったんだろ?

ヴィネ
「何なら、俺達について来な」



ヒコナ
「う…うわあぁぁぁぁ!」

ヒコナがその場で駄駄っ子が
おもちゃを欲しがるように
手で地面を叩き、泣き叫んだ
何度も手で地面を叩いた

…よっぽど悔しかったんだな



レノアの日記

虫が増えました
害虫ではないです

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