12/21の日記

00:22
白黒がーでぃあん
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ある日の深夜

ヴィネ
「もう寝るか…」

ベッドの上の
布団やら枕やらを整理していたら

コンコン。と、ノック音

ヴィネ
「誰だ?」

ガチャ



マーシャ
「ヴィネ君…時間、空いてる?」

パジャマ姿のマーシャ
枕を持参している

ヴィネ
「はぁ?深夜だぞ。時間的に…」

マーシャ
「人に話せないことだよっ。みんなもう寝ているから、今しかないんだよ…」

ヴィネ
「…好きにしろ」

マーシャ
「あ、ありがとっ!」

仕方なく、寝る準備をやめて
折りたたみ式の
ローテーブルを広げる

ヴィネ
「で、話したいことって何だ?」

マーシャ
「…ケララ君のこと」

ヴィネ
「何かひっかかるのか」

マーシャ
「…わからない」

なるほど
本人も理由は不明か

マーシャ
「怖いんだよ…ケララ君が…まるで、闇に飲まれるようなあの感じが…嫌だよ…」

ヴィネ
「あの仮面野郎…」

確かに、あの顔見て1時間くらい
喋ってと言われたら俺は断る
あの仮面は長く見るもんじゃない

ヴィネ
「わかった。とりあえず、今日は落ち着け。もう遅いし、ここで寝ろ。ていうか、枕持参した理由ここで寝るためだろ」

マーシャ
「…悪い?」

ヴィネ
「知らねぇ」

マーシャ
「…ごめんね…」

布団をかけ
その隣にマーシャが入る
今ベッドの上で背中合わせだ



マーシャ
「ねぇ、ヴィネ君」

ヴィネ
「あぁ?」

マーシャ
「私って…無力かな?」

ヴィネ
「何言ってんだ?」

マーシャ
「だって、アヤネちゃんは私以上に元気だし…レノアちゃんは強いし…サフィニアちゃんは医学を学んでいるし…ミレイちゃんは面倒見がいいんだよ?」

個性、というより長所か

マーシャ
「私には特に恵まれているものなんてないよ…私なんか…」

ヴィネ
「それ以上言うな」

マーシャ
「…え?」

ヴィネ
「マーシャにはマーシャにしかできないことがあるだろ?」

マーシャ
「な、無いよ!だから…」



ヴィネ
「失敗作は俺だけでいいんだよ!もうこれ以上、無力な人間は見たくねぇんだよ!」

マーシャ
「し…失敗作?」

…ヤベッ
俺がGEARってばれた?

マーシャ
「ヴィネ君…」



マーシャの腕が俺を包む
あ、今俺抱かれているのか…

マーシャ
「…し、失敗作でもいいよ!」

ヴィネ
「な、何言ってんだ?」

マーシャの声が涙声になってる

マーシャ
「ヴィネ君は、私を守ってくれた大切な人だよ!私の…私の大切な…!」

ヴィネ
「…守ったっけ?」

マーシャ
「だから…だから…っ!」



ヴィネ
「わかったよ。もう何も言うな」

マーシャが啜り泣いている
しかも腕離さねぇし…



ヴィネ
「…未来を翔ける…か」

一言ボソッと言って
俺達は眠りについた



翌日

ミレイ
「おはよう!さぁ、まずはパンツのカラーチェックから…」

アヤネ
「み、ミレイちゃん!」

ミレイ
「はいはーい!アヤネちゃんはry」

グシャッ

ヒコナ
「…僕こいつ嫌い…」

サフィニア
「右に同じです」



ケララ
「おはようー!みんなぁ、今日も頑張ろうかぁ!」

ガラク
「ヴィネとマーシャは?」

レノア
「見てないな…」



自室

マーシャ
「むにゃむにゃ…」

ヴィネ
「………」

マーシャ
(ずっと…一緒…だよ…)

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