Moon
□red, red, red...
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アイツは完全に眠る前に言っていた。
「ケイは赤いマニキュアが似合うよ。」
―…真っ赤な
red red red
側へ寄ったとき、もうアイツは寝ていて俺はこの感情を誰にぶつけたらいいか頭の中でモヤモヤとしていた。
「女扱いしやがって…」
そう言葉を吐いても問題のアイツはぐっすりと気持ち良さそうな顔で寝ている。
「……ったく、」
しばらくショウの寝顔を見ていたケイはふいに先ほど言われたことを思い出した。
《ケイは赤いマニキュアが似合うよ。》
「……………」
文句の一つも言いたいところだがその相手は夢の中。
怒る気も無くなったケイはとりあえず外に出ることにした。
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