Novel

□fawn on day
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「今日くらい、甘えてもええよね?」



ソファーで寝そべっているガクトの上に
ちょこんと乗ったハイド


「…いつも、の間違いじゃない?」


彼が悪戯に微笑んだので、少し恥ずかしくなる。
けれどそんなガクトが大好きなので全く嫌ではなかった。

「だけどさ、みんな凄く騒いでったよね。」

ガクトはリビングの方へ目をやった。
そこは騒いだという表現ではなく、荒らされたと言う方がしっくりくるほどの凄まじいものとなっていた。

つい先程、誕生日パーティーが終わり
メンバーや関係者逹が二人の気をきかせて
帰っていった。

その皆の心遣いに二人はとても嬉しく、なんだかくすぐったい気持ちで一杯だった。

「がっちゃんが一番騒いでたやん。」

そう言ってケタケタ笑うハイド

「…そちらのメンバーの方が凄かったと思うけど?」

パーティー真っ最中ラルクのメンバーは
終始「俺のハイドが取られた」と騒いでは
「こんなやつ辞めて俺と付き合ってくれ」とハイドにつきまとっていた。
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