孤高なキング2
□鉄砲玉の過去…
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秀「さて…あの二人は問題ないだろう……問題はお前らだ」
ミ「問題?」
秀「お前ら…目的はなんだ?」
ユ「アンタの…」
秀「見た所…お前らはそこまでの悪者じゃねぇ…それはさっきそこの譲ちゃんがお前のために戻って来た事で証明済みだ」
そう…
ミミはユズのために戻って来た…
仲間のために…
そんな奴らが人殺しをするのは多少納得がいかない…
秀「仲間思いの奴は性根が優しいんだ……性根が優しい奴がそうホイホイと人を殺す訳がねぇ…何か理由があるんだろ?」
ミ「テメェに何がわかるんだ!?あ!?ウチらはなぁ…!」
ユ「ミミ!」
ミ「!…………ごめん……」
秀「金…か?」
ユ・ミ「!?」
秀「それ以外ねぇだろうな…人殺し…言うのは簡単だ…だけど実際にやるとなるとこれ以上難しい事もねぇ…人を殺した日の夢には絶対そいつが出て来てテメェらに怨みつらみを言って来る…回数を重ねる事にそれはドンドン辛くなって来る…違うか?」
ユ・ミ「……………」
秀虎は知っている…
人を殺す辛さが…
もちろん秀虎自身は人殺しの経験なんかない…
だが…
秀虎の頭の中では既に二人も殺している…
輝と晴だ
二人は自分と会ってしまったために死んでしまった…
もちろん自分に会わなければ二人の後の人生は生き地獄そのもの…
どちらが不幸だったかなど測る術はないが…
生きている分、幾らか幸せだったのではないかと思う時もある
それに…
実際秀虎の夢(?)の中に晴(裏晴)が出て来た事もある…
秀虎の場合はそれで幾らか救われた部分もあるが…
二人の場合は全くの別物…
レ「お前らに取ったら秀虎はターゲットだ……だけど…お前らの雇主よりかは断然信用出来る奴だ……理由を言ってくれたらこの仕事だってやらなくて良いかも知れない…それに…」
ル「これから先、こんな事をしなくっても良い道が見つかるかも知れない…」
ユ「…………」
ミ「ウチらは…」
ユ「ミミ!………!?」