孤高なキング2
□「WL」の本気
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秀「桃…どうした?」
この頃の兄ぃは…幼い私にも凄いって思うくらい凄かった
バトルに関しても…人間性な所も…
私だけじゃなくて…光兄や鷹兄の憧れだった
桃「ピッグが……どうしても言う事聞いてくれない…」
秀「……桃…お前ピッグの事好きか?」
桃「……好きじゃない……だって豚みたいだもん……どうせならもっと可愛いポケモンの方がいい…」
秀「それがダメだ…確かに…ピッグは可愛くないかも知れない……だけど確かにお前のポケモンだ…それにポケモンも生きてるんだぞ?桃だって自分を嫌いな奴の言う事なんか聞きたくないだろ?」
桃「うん…」
兄ぃは笑って頭を撫でてくれた
嬉しかった…
兄ぃの優しい笑顔を見るといつも嬉しくなる
秀「良いか?…昔の人もこう言ってんだ…『ポケモンが言う事を聞かないのはトレーナーが未熟なせい…ポケモンが心を開かないのはトレーナーの扱いが悪いせい……ポケモンに関する事の全てはトレーナーに原因あり。まずは己を振り返るべし』ってな」
桃「本当?…じゃあピッグも言う事聞いてくれる?」
秀「聞くさ。桃にその気があるならピッグ所か世界中のポケモンが仲良くしてくれるよ」
私はその言葉を信じて必死にピッグを好きになった
そしたら…やっぱりピッグもすぐになついてくれた
兄ぃの言う事は本当だった
私は嬉しくなって兄ぃの元に飛んで行った
この喜びを伝えたかったのと…お礼を言いたかったから…
だけど…今思えば行っちゃいけなかった…
だって…
ちょうどその時だった…
私の胸に大きな傷がついたのは…
そしてそれが…兄ぃが国を飛び出すきっかけになってしまったから…
玉座
秀「……!………!…!………!」
王「…………!……!……!」
私がついた時に…兄ぃと父さんが言い争っていた
秀「だから!あんな所と手を組む必要はない!」
王「バカが!良く考えんか!あそこは今クーデターが起きる一歩手前だ!そこでワシらの国が仲介に入ればクーデターは治まりその国丸々ミリスの手に入るんだぞ!?」
秀「何でアンタはいつもそんな汚い手しか考えられない!?仲介に入るならそれだけで充分だろ!俺はアンタの……お前のそう言う考えが気に入らねぇ!」