孤高なキング2

□ニワトリか!?
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兄ぃ…

私は貴方が好きだった…

離れてても…

ずっとずっと…

一日でも貴方を忘れる事なんかできなかった

何でだろう…この気持ち…

おかしいよね…兄妹なのに…

幼い頃にはわからなかったけど…

貴方には生涯を共にしなきゃいけない人がいたんだよね

つい最近それを知った

でも…貴方は私の頭から離れようとしない…

叶わぬ恋だと知りながら…許されない恋だと知りながら…尚も私を魅了し続ける強烈な存在

それが貴方

貴方のためなら何でもしようと思ってた

いや…何でもするの

それが不器用な私に出来る最高の愛情表現…

姉ぇ…

どういう経緯かは知らないけど…

姉ぇは兄ぃと一緒になってた

女として…かなり妬ましいよ

でも…そう考えるとね…何だか不思議と踏ん切りが付くの

だって…素敵じゃない?

理由は違うけど…離れ離れになった二人がまた結びつくなんて…

きっと二人は本当に赤い糸か何かで結ばれてるんだって…

そう思う

私は姉ぇみたいに強い女性にはなれなかったけど…

これからも強い女性でいつづけてね…

兄ぃを守るために…

私の代わりに…
















長い…長い静寂…

再び砂埃が舞い上がり、今度は桃の姿さえも見えなくなった

秀「………クリス……お前のネイティで中を確認出来ねぇか?」

ク「無理ですよ!そこまではわかりませんよ!」

今現在イエローは睡眠を取っている

眠りに入った瞬間秀虎が頬を叩くなどして反応を調べたが無駄に終わった

イエローの事を良く知るブルーは丸一日起きないと太鼓判を押した

つまり…回復手段がなくなったのだ

先ほど秀虎が立派な台詞を言った後でこんな事になるなどと誰が予想しただろうか

秀(神様よぉ……俺が初めてお前に頼むんだぜ?……少しくれぇ耳を傾けてくれたって良いだろ!?頼む!桃を助けてやってくれ!)
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