孤高なキング2
□秀虎にとって…
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まさかここでネイティが出てこようとは…
クリスの勝負はもう終わった
ならば光秀の手持ちはスイクン…と言う事になる
例え交換を忘れていたとしてもネイティを出す必要はない
実際図鑑を持っていなければ技の確認は出来ない…
ク「光秀さん!スイクンを!…」
光「いりません」
秀「いりません…ってお前…」
光「あんまり見くびらないでください……僕は常々思ってました……図鑑所有者の無能さを……図鑑所有者は…確かに一般人と比べると実力は群を抜いてます。だけど…それも図鑑があればこそ…図鑑のない図鑑所有者は普通のトレーナーよりちょっと強い人間…でしょ?」
それは…まぁ最もだ…
チャンピオン・レッドにしろ…
ジム全制覇のサファイアにしろ…
過去の敵達にさんざやられて来た
アオギリ・マツブサにはホウエンのジムリーダーとチャンピオンが痛めつけ最後に二人がようやく倒し…
ヤナギに対しては総勢七人もの図鑑所有者が総力を決してやっと勝った程…
図鑑がなくなった時のレッドのフヌケっぷりも忘れられない
光「別に皆さんをバカにしてる訳じゃありません……ただ…図鑑を持たない自分の戦い方を…見ておいてください」
秀「おい……クリス…ルビー…サファイア…ラルド…」
ク「はい…」
ル「何ですか?」
サ「?」
ラ「なんだよ…」
秀「光秀の戦いを見て……学べ……そして…強くなれ…図鑑に頼らない……本当の強さ…本当の戦いって奴を見せてくれるよ」
ク・ル・サ・ラ「…………」
レ「え…俺達は?」
秀「お前達は一回図鑑失ってんじゃねぇか?だから大体はわかるだろ?」
ビ「お話は…いいかい?」
光「……あ?…」
光秀の顔は……笑っていた…
笑っていたと言うのは…多少違うか…
怒りで顔が引きつっていたのだ
その顔を見てビルは光秀の考えを一瞬で読み取ってしまった
テメェは生かして帰さねぇぞ…と…
光「お?……俺の考えてる事…わかってくれたみてぇだな……」
ビ「う…いや…」
光「ぶっ殺してやろうか?……それとも…殴り殺してやろうか?」