孤高なキング2
□VSチェシャ?
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秀「んじゃ…改めて自己紹介だ…俺は秀虎……ただの秀虎だ」
ス「同じく…ただのステイ」
もちろん二人に余裕はない
だがこうやって自分を落ち着かせる事が出来るのは良い事だ
もしウヤムヤに突っ込んで…
自分を見失ったまま負けてしまったらそれはもう目も当てられない
その点でのこの流れは上出来と言って過言ではない
それに…この自己紹介は二人に取ってかなり意味がある物だった
女「私は…女王…」
秀「黙れ。そんな名前の人間がいる訳ねぇだろうが……本名語れ」
女「………リサ…リサ・サクマ」
ス「あらあら…女王様の割に可愛いお名前じゃない」
今更こんな説明もバカバカしいが…
「WL」の連中の名前はあくまでコードネームで本名ではない
普通に考えて何が悲しくて自己紹介の度に帽子屋やら公爵やらと言わなければならないのだろうか
仮にそうだったとしても親がどれだけ卑屈な心境だったのか聞きたくなる
もちろんそれはチェシャにも言える事…
チ「僕は…アズマ…好きなように…」
秀「消すぞ?そうじゃねぇだろうが…お前の…「そいつ」の名前はそうでもお前は違うだろうが」
チ「……アレ?…いつから気づいてた?」
秀「核心を得たのはついさっき…だけど前から疑問はあった…だけど「お前」がそうだと考えるなら…それなら充分に繋がる」
女王…もといリサには二人が何を話しているのか全く理解出来ていなかった
確かに前からチェシャにはアリスを裏切る…
だからその時の為に準備はしておけと言われていた
しかし…それだけ…
チェシャが自分の素性を明かす事は無く…
自分達はアリスではなく得体のしれない「そいつ」について行ってただけ…
そして今秀虎が言った「そいつ」
それは自分を指して言っていない
だとするなら誰?…
こいつは…一体?
秀「伝説のポケモンがそう簡単に扱える物じゃねぇのは皆良く知ってる…だけど…」
ス「「あの手」を使えば大した問題じゃない…そして…「あの手」を使えるのは一人だけ…そうアンタよ」
チ「ハハハハハ……全く相変わらず賢いなぁ…やっぱりあの時売りに出したのは失敗だったかな…」
秀「ごちゃごちゃ言ってんな……さっさと自己紹介くらいしろ……なぁ?ブリカ・ボルネーゼ」