孤高なキング2

□後日談
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それからの話に触れておきます


それから帰った僕達は…協会に連絡を取り…

公爵達を突きだしました

ただ…



アリスさんを除いて

アリスさんは公爵の言う他人格のせいで利用されていたと言う点を最大限に主張され見事無罪を勝ち取りました

しかしそれも制限付きの無罪


その制限と言うのが…


「保護観察の延長」



つまりこれから協会が「良し」と言うまで保護師の元で生活すると言う物


ただ…その保護師と言うのが誰だろうオーキド博士でした


アリスさんもまんざらじゃないみたいで…



だけど…不思議なのがその他人格の事です…

公爵はあぁ言ってましたが…

色々調べた結果アリスさんにはアリスさん以外の人格はいなかったらしいです


皆不思議がっていましたが秀虎さんが


「そりゃ…まぁ公爵の人間性が発揮されたんだろ」




と言ってました


僕達は全く意味がわからなかったんですが…

ステイさんがそれについてしっかり説明してくれました


要するに騙し続けたアリスさんに対するささやかな罪滅ぼしだ・と

公爵は自軍の敗けを察して協会に突きだされる事を覚悟した

だけどそれじゃアリスさんがあまりにも不憫だとデタラメを言って助けてくれたんじゃないかと…

なにせ法廷でアリスさんの無罪を主張したのは「WL」の面々なんですから…




それと…光秀さん達はすっかり秀虎さんの事を諦めミリスに帰っていきました


この時僕達の胸の中で「これでいいのか?」と言う気持ちが出て来たのは言うまでもありません


例え最低でも…ミリス国王は確実に秀虎さんの父親です

誰だって家族と一緒にいるのが幸せに決まってます…

だけど…秀虎さんがそれを拒むなら…

と僕達もそれを忘れる事にしました



さて…

話はまるっきり変わりますが…僕達は今オーキド博士の研究所にいます

なぜか?


それは今から…


宴会が始まるからです

長い戦いが終わった事…

それとアリスさんとチェシャさんが帰って来た事を祝うためです

ただ…驚いた事にこれを提案したのは秀虎さんだったんです


なにせ自分の大切な物を奪った人の事を祝うんですから驚かない訳にはありません


が、それが秀虎さんなんでしょう…
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