孤高なキング2
□休息の三日間・意外な申し出
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秀「ってぇ訳なんだ…」
場所は秀虎邸…
ここにいるのはチーム・ハイド、デビルクィーンズ、そしてクリス…
秀虎はあの場にいなかった二人に一次予選の出来事を語っていた
秀虎も当初この話を二人にするのはいかがなものかと思った…
何せ図鑑所有者達の中で特にブリカに苦しめられた二人だから…
ア「それの真偽はかなり怪しいけど…秀虎君はどう思ってる?」
秀「……判断しかねてるってのが正直な所です。実際あの時のブリカは完全にWLの幹部…チェシャだった訳で…それが今更元に戻るなんて…」
秀虎の言う事も最もだ
あの時元に戻れなかったブリカが今になって元に戻る道理がない…
ル「だったら…ボズみたいに肉親関係の者が現れたって言うのは…?」
秀「考えなかった訳じゃねぇ…だけどその線はかなり薄いだろ」
ク「なんでです?」
秀「もし肉親関係の人間がいたらボズと一緒に現れて然りだ……何せ奴は本気でエンテイを狙ってた訳だ。手駒が多ければ確率は上がるのにそれをしなかったとなると…」
ス「いないと見て間違い…か…」
そう…
あの時のブリカはシルバー、晴と秀虎側の人間を引き抜くと言う暴挙をやってのけた
つまりあの時点で手駒は鵺、鋏、影、鐘、ボズの五人しかいなかった訳だ
もし他にいたならわざわざ敵側の人間を引き抜く必要はない
秀「まぁ…考えてたって仕方ねぇ…どうせ三日後には決勝リーグだ。その時になりゃイヤでもわかる……ってそんな事よりアリスさん?今日はどうしたんです?」
今日ここに集まったのは秀虎の申し出じゃない…
アリスの申し出だ…
アリスに言われクリスとルビーが秀虎邸に集まっていた訳だ
ア「うん……それなんだけど…ステイちゃん」
ス「はい」
ア「今日はあなたに渡す物があるの…」
ス「渡す物……?」
ア「はい…これ…」
ク「こ…」
ル「これ…は…」
ア「ポケモン図鑑……オーキド博士があなたにって…」
アリスの手からステイへ…
図鑑が手渡された…
それは一番初期の…
イエローの図鑑と同じタイプの物だった
秀「お…おぉ……やったじゃねぇか……良かったな…」
ス「う…うん……ありがとうございます…」
ア「お礼は博士に・ね?」
ス「はい!」
秀「いやぁ良かった良かった!本当良かった……あれ?…アリスさん…俺のは?」
ア「あなたのは…ないわ」