孤高なキング2
□一回戦・秀虎の必殺技
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その後…
Aブロック第一試合
勝者・無双
Bブロック第一試合
勝者・チーム・ジキル
Bブロック第二試合
勝者・マイセン
相変わらず秀虎が呑気に観戦云々と言っている間…
ついに図鑑所有者達の試合が始まろうとしていた
『Aブロック!第一回戦第三試合!不動vsGS・メイルストリーム!第四試合!天vsTyphoons!Bブロック!第三試合!デビルクィーンズvs賭博!第四試合!マルチタッグvsビッグ・スパロウズ!始めてください!』
レ「強いな…ステイ…アリスさん…」
グ「間違いなく優勝候補筆頭だ」
元来タッグとは…
良く聞く話だが…
1+1を5にも10にもする物だ
二人の個々の力を1・1にしたとしても…
今の二人はそれが15…
いや、20にもなっている
かなり息のあった完璧なコンビネーション…
二人に敵う連中が一回戦で現れる訳もなく…
堂々の一回戦突破
ク「エビぴょん!“マッハパンチ”!」
サ「ふぁどど!“つのでつく”!」
二人は…
他のタッグのように技同士の補助効果云々ではなく…
純粋な物理コンビネーション
例えば…
敵を前から押してみれば、敵は倒れまいと前に出る…
その瞬間に敵を後ろから押す
もちろん勢い余って敵は倒れる
二人はそれを狙っている
クリスが技を仕掛ければその真反対からサファイアが…
そんな…
あるいは今までにない戦い方
大概のトレーナーは“じしん”を決めるために特性「ふゆう」を持つポケモンをパートナーとして出したり…
水タイプのポケモンを活躍させるために弱点である電気タイプの攻撃を引き受ける特性「ひらいしん」を持つポケモンをパートナーにしたり…
とにかく特性や技の効果で補助し合うのが普通…
だが二人はそれは度外視にして、世の理を利用して戦っている…
ある意味…
秀虎のそれよりも意味のある…
奇襲
秀「スゲーな…流石「捕らえる者」だ」
ル「え?……「捕らえる者」って…」
秀「ん?…いや…「捕らえる者」……クリスの代名詞だ。それに恥じない戦い方をしてるなって言ってんの」
ル「「捕らえる者」…恥じない…?」