孤高なキング2

□二回戦・信じられない出場者
1ページ/11ページ

『二回戦!第二試合!ブルーと愉快な仲間達!vs赤狼!始め!』



















秀「……犯人見っ〜〜〜け…」


ル「え?」

秀「いますぐ皆集めろ。緊急会議だ」

























そうこうしている内に集まった図鑑所有者…

そこには試合を終えたばかりの翠翼会の二人も…


秀「皆はまだ知らねぇだろうが…さっきホウエンのチャンピオン・ミクリが何者かに襲われて病院に運ばれた」

レ「……は?」

イ「ウソ……ですよね?」

皆一様に同じ顔をしている





「ウソだ…」





と…


ル「冗談でもネタでもありません。事実です。僕達も信じられませんが…」

秀「まぁ募る話もあるだろう…だが俺の話も聞け。その犯人…今ブルー達が戦ってる」



それはつまり…



赤狼?


ス「あんな小さな子供達がチャンピオンを?」

そう…


赤狼は小さな男の子と女の子の…


色んな意味で異色のペア…


図鑑所有者ならず会場全員がただの近所の仲良しタッグだと思っていた



そんな…


そんなタッグがチャンピオンを?


秀「間違いでも何でもねぇ…信頼出来る情報筋からの確かな情報だ」

レ「…誰だ?」


秀「お前らも良く知ってる……光秀だ」

レ「光秀?……何であいつが?」

光秀…


秀虎の実弟であり、秀虎の生まれ故郷・ミリスの現国王


そんな人間からの情報が何故…?

秀「あの赤狼とか言うガキ共……奴らの狙いは俺だ」

もう…


皆の頭はパンク寸前…

もし秀虎の言う事が本当だったとしたら…


ミクリが襲われる意味がわからない

秀「光秀が言うには…連中はプロの鉄砲玉らしい」

ス「殺し屋って事?」

秀「まぁ平たく言えばな。連中の雇い主は……」


ア「……君の父上?」

秀「スイチですわ…」

ここでようやく皆の頭も正常に作動し出した


秀虎の父と言えば…


つい先日、秀虎に煮え湯を飲まされた元・国王


あの性格なら…


実の息子である秀虎を殺すのもまぁ納得出来る


と言うか…


国王が秀虎を後釜に選んだのはただのノリ…


秀虎が家を飛び出し…


図鑑所有者達と仲良くなった

それを見た国王はただ秀虎に嫌がらせをしてやろうと思っただけ


じゃないと秀虎を後釜に置く必要もメリットもない
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ