孤高なキング2
□波乱の準決勝・因縁の対決…そして…
1ページ/8ページ
『それでは只今より!準決勝第一試合!カントー連合vsブルーと愉快な仲間達!第二試合!チーム・ハイドvsチーム・ジキル!合わせて始め!』
グ「このメンバー…図鑑所有者以外の共通点があるのを気づいてるか?」
レ「もちろん…この四人は全員、カントーの出身者だ」
ブ「えぇ…だから…私情や私怨は抜きにして、思いっきり楽しみましょう」
イ「はい!」
ナ「輝のお願いで…私はあなたと戦わなきゃいけないの…」
ル「えぇ。こっちもそのつもりですから気にしないで下さい」
輝「さぁ…思いっきり戦いましょうや。チャンピオン?」
秀「かかって来いやぁ!!」
ス(秀虎…)
話は準決勝前に遡る
ステイは秀虎に呼び出され、人気の無い通路に来ていた
ス「こんな所………ちょっと…アンタ後ろ向いて!!」
さすがにステイも秀虎の異変に気付いた
額の油汗…
座り込んでいる秀虎の下に広がる血溜り…
ただ事で無いのは一目瞭然
しかし…
秀虎は立ち上がらない
ス「アンタ早く立ってみなさい!どうしたの!?どこやられたの!?」
秀「騒ぐな……死にゃしねぇ…」
ス「何言ってんの!?死ぬよ!?そんなに血が出てたら…!」
秀「あぁ…あのクソオヤジ…ミミ達以外にも鉄砲玉雇ってやがった…」
ス「それって…!」
秀「まぁ…ミミ達の事はわざと光秀に聞かせたんだろ……止められる可能性のあるミミ達を前線に置いて、あえて止めさせる。止めた事で俺を安心させる。安心しきった所で真打ち登場……我が親ながら感服するぜ…」
ス「何言ってるの!そんな事より…!」
秀「お前に頼みがある」
ス「………頼み?」
秀「サラシと包帯と止血剤を持って来てくれ。目一杯な」
ス「……ちょっと待って……アンタまさか…!」
秀「なんだよ?」
ス「試合やる気なの!?」
秀「当たり前だろ?次の相手…あいつ…」
ス「誰だって関係ないでしょ!アンタ本当にバカなんじゃ…!」
秀「でもお前…ゴールド達は見送ったじゃねぇか」
これを言われてしまったら…
ステイは確かに二人を見送った
それは二人が本気で次の試合に賭けていたから…
秀虎も…
もしかするとそれ以上次の試合に賭けている