孤高なキング2

□俺は…
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俺は…























俺は小さい頃からずっとポケモンと生きて来た


きっかけなんか覚えてねぇ

だけどいつの間にかやってた


そしていつの間にか好きになってた


好きな物はどれくらいやったって苦じゃない


気付いた時にはそれなりの大会くらいなら楽勝で優勝出来るほどの力がついてた


そんな俺は名門のトレーナーズスクールに入りチャンピオンを目指してた


だけど…










挫折した






他の地方から集められた実力者…


想像を絶するトレーニング


日に日に俺の中から自身とプライドはなくなって行き…







過ちを犯した







そして俺はスクールを退学し…


聞いた事のない小さな学校に転校

そしてそこを卒業し、何の目標もなく適当な大学に入った


そこのキャンパスライフは俺に取って苦痛でしか無かった


何の才能も努力もしないチンピラ気取りの奴や、何も出来ないバカの集まり…


しかもクラスの連中や教授も、俺もそんなレベルだと高をくくってやがる


俺は名門スクールにいたほどの実力者だって言うのに…!

俺は…そんな環境がイヤでイヤで仕方なかった



だけどある日…


そんな俺の前にとんでもない光が現れたんだ














俺はただ…

目的もなく街をブラついてた


喧嘩がしてぇ訳じゃねぇ…

誰か俺と同じ境遇の奴を探してた訳でもねぇ…


ただ…今の状態から抜け出す何かを探してたんだ…

だけど…

俺の目に映るのはつまらねぇ奴らばっかり…

とても俺の現状を変えてくれそうな奴はいなかった…









ただ一人を除いては…





そいつの表情は…

何処か寂し気でもあり…

何処か切な気で…

何処か怒りに満ちて…

でも間違いなくギラついていた


そんな男に…

何処か魅了された俺は知らず知らずにその男を追いかけていた
























男は何処に行くでも無しに…

ただブラついていた


そして男は小さな路地裏に入って行った


俺もそいつの後を追い路地裏に入った










しかし…


そこに男はいなかった…


見失った事に落胆し…


俺は踵を返した


?「ウッ!?……」



いた…


俺の真後ろに…
なるほど…

気づいてた訳か…


?「なんだテメェ?用があるならさっさと言えや」

?「用はねぇよ。ただ…アンタが気になってな」

?「気になる程の人間じゃねぇよ…とっとと帰れ」


?「帰らねぇ…俺ぁ…アンタについて行きてぇんだ…!」

?「……まぁ…取り巻きがいた所で迷惑じゃねぇが…テメェは良いのか?」

?「あぁ!何処へでもついてくぜ!」

?「お前…名前は?」

?「俺は巧ってんだ…アンタは…?」

?「俺は…秀虎…」


秀虎…

この人が俺の光…


そして俺が一つ大きくなるための出会いだったんだ…

























巧「どこに行くんだ?」

秀「場所は決まってんだ。俺の親友が行った事のある施設…トレーナーとして磨きをかけるのに最適な場所……バトルフロンティアだ」
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