孤高なキング

□願い事一つだけ…
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私は最近、妖〇門と言う漫画にハマっている…
何でも妖〇門と言うゲームに優勝した子供は自分の願いを一つだけ叶えてもらえるらしい…














ク「お願いかぁ…何かあるかなぁ…」
一生懸命頭を回転させるけど大した願いが浮かばない…
現状に満足している証拠だな…
でもテレビで「現状に満足したと言うのは未来に何の希望も持ってないと言う事だ」と誰かが言っていた…
希望がないのは最悪…
それだけはいやだなぁ…













気晴らしに散歩していると前から爆発頭の少年がこっちに向かっているのを見つけた…
あんな頭一人しかいない…
ゴ「クーリース!」
ゴールドはいつにもまして嬉しそうにしてこっちに近づいて来る…
ゴ「ほら!これやるよ!」
ゴールドは私に不細工にだがラッピングされた箱を私に渡した
ク「何…これ?」
まじまじと色々な角度から箱を見つめる私を見てゴールドはニヤニヤしっぱなしだ…
ク「なんなの!?悪戯なら今は付き合ってらんないの!」
私は箱をゴールドに投げ返しその場を去った…
















ク「何なの!?ゴールドの奴!」
部屋に戻った私はイライラしながらベッドに転がった…
そして見つけてしまった…
カレンダーを…
今日は…
ク「誕生…日?…」














私は後悔した…
何も考えずにゴールドの誠意を無気にしてしまった…
決まりだ…
私の願い事は素直になる事だ…
素直だったらゴールドを傷つける事にはならなかっただろう…



ガタンッ




私がため息をついたと同時に物音がした
私は音の方向を見た
そこには先ほどゴールドが渡し損ねた箱が置いてあった
そしてさらにその箱の上にカードが置いてあった
「こんなので良かったら受け取ってくれ」



ありがとうゴールド…
この時わかった…
願い事は人に叶えてもらう物ではなく自分で叶える物だと…
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