孤高なキング

□秀虎の狂気とイエローの本気
1ページ/13ページ

秀虎が気が付くとそこは病院だった…

時間は深夜を回っている…

体のいたる所に包帯や点滴がついていた

横には椅子に座って寝ているレッド、グリーン、ルビー…

そして少し離れた椅子でやはり寝ているブルーとイエロー…

秀虎は静かに立ち上がりゆっくり地下に向かって歩き出した…























秀虎が目指しているのは霊安室だった…

今でも鮮明に残っているあの記憶…

夢だとは思えないが夢であって欲しかった

しかしその部屋について、その儚い希望は打ち壊された

秀「………ごめんな…お前の……お前達の事…助けてやれなくて…恨まねぇとは言わねぇし勘弁してくれとも言わねぇ…お前達に呪い殺されるなら文句はねぇよ……ただ…少し時間くれ…罪滅ぼしとは言わねぇけど二人の仇は取りてぇんだ…」

秀虎は答えるはずもない晴の手を取って語りかけた…

色々な事を…夜が明けるまで…





















レ「………ん……おい皆…起きろ…」

眠たそうに目を擦りながらレッドは辺りを見渡した

それに続いてグリーン・ルビーが起き、ブルー・イエローも目を覚ました

秀「ったく…いつまでもいつまでも寝てんじゃねぇよ…さっさと起きろ!」

レ「え?」

皆はようやく秀虎に気付いた

秀虎は皆に笑って見せた
























レ「あの……晴の事なんだけど…」

秀虎は何かを言いかけたレッドを制止した

秀「言うな……わかってるから……言わんでくれ…」

不思議で不思議で仕方がなくない…

と言う顔の皆を秀虎はとりあえず無視した

秀「今回の事は……明らかに後手に回った俺のミスだ…皆に心配かけちまったし…尊い命を失う事だってなかった…だから俺が責任を取る」

イエローやレッドは「そんな」と一歩出ようとした

がグリーンがそれを止めた

グ「どうやって責任を取るつもりだ?」

秀「……グリーン…悪ぃがお前…ジョウトとカントーの理事に連絡して取ってくれ…ルビーお前はホウエンだ」

ル「…何のために?……まさかシルバーを…」

秀「バカ言うな…そんで二人共理事にこう言ってくれ「そこの最強のジムリーダーを連れて来い」…と…」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ