孤高なキング
□秀虎の狂気とイエローの本気
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秀虎が気が付くとそこは病院だった…
時間は深夜を回っている…
体のいたる所に包帯や点滴がついていた
横には椅子に座って寝ているレッド、グリーン、ルビー…
そして少し離れた椅子でやはり寝ているブルーとイエロー…
秀虎は静かに立ち上がりゆっくり地下に向かって歩き出した…
秀虎が目指しているのは霊安室だった…
今でも鮮明に残っているあの記憶…
夢だとは思えないが夢であって欲しかった
しかしその部屋について、その儚い希望は打ち壊された
秀「………ごめんな…お前の……お前達の事…助けてやれなくて…恨まねぇとは言わねぇし勘弁してくれとも言わねぇ…お前達に呪い殺されるなら文句はねぇよ……ただ…少し時間くれ…罪滅ぼしとは言わねぇけど二人の仇は取りてぇんだ…」
秀虎は答えるはずもない晴の手を取って語りかけた…
色々な事を…夜が明けるまで…
レ「………ん……おい皆…起きろ…」
眠たそうに目を擦りながらレッドは辺りを見渡した
それに続いてグリーン・ルビーが起き、ブルー・イエローも目を覚ました
秀「ったく…いつまでもいつまでも寝てんじゃねぇよ…さっさと起きろ!」
レ「え?」
皆はようやく秀虎に気付いた
秀虎は皆に笑って見せた
レ「あの……晴の事なんだけど…」
秀虎は何かを言いかけたレッドを制止した
秀「言うな……わかってるから……言わんでくれ…」
不思議で不思議で仕方がなくない…
と言う顔の皆を秀虎はとりあえず無視した
秀「今回の事は……明らかに後手に回った俺のミスだ…皆に心配かけちまったし…尊い命を失う事だってなかった…だから俺が責任を取る」
イエローやレッドは「そんな」と一歩出ようとした
がグリーンがそれを止めた
グ「どうやって責任を取るつもりだ?」
秀「……グリーン…悪ぃがお前…ジョウトとカントーの理事に連絡して取ってくれ…ルビーお前はホウエンだ」
ル「…何のために?……まさかシルバーを…」
秀「バカ言うな…そんで二人共理事にこう言ってくれ「そこの最強のジムリーダーを連れて来い」…と…」