SS 2

□トナカイエドと大佐ンタ〜ドーピングでGO☆〜
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私の名はロイ・マスタング。軍人だ。地位はサンタの中でも最高位とされている大佐ンタ。街中の人々の羨望のまなざしは常に私が独り占めだ。

そんな私にも気になるひとがいる。

その子の名はエドワード・エルリック。軍人ではないが軍属。『鋼』の二つ名を持つトナカイだ。

サンタは自分のトナカイを選び命令する権限がある。しかし、トナカイは仕える主を選ぶことはできない。
私は、どうしてもどうしてもエドワードが欲しかった。それで人事班の申し出を断って半ば強引に彼を自分のトナカイにした。


初めて彼に会った日のことはよく覚えている。
出張を終え東方司令部に戻ると、正門で門番と子どもが何かもめているのが車の窓から見えた。迷子かな、と思い、部下が止めるのもきかず車から下りて話をきけば、驚くことにその子どもは軍のトナカイに志願しに来たという。
意思の強い金の瞳が私の心に焔を点けた。
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