長編novel
□atheling -reunion-
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君との再会は運命だったのだろうか・・・
俺は今もあの瞬間を鮮明に覚えている。
初めて時が止まった瞬間。
そして・・俺の中の何かが動き出した瞬間・・・
atheling -reunion-
アスランがラクスの元に行ってから2日たった。
カガリが連れ戻されたことがラクスの耳に入ったあの後…
少ししてアスランは国に帰ることになった。
メイドがあたふたとカガリを心配している中ラクスは落ち着いた様子でアスランを見送っていた。
2日たった今、あれからラクスからもキラからもなんの音沙汰もなく、その後カガリがどうなったのか、アスランの耳に入ることはなかった。
「…スラン様…アスラン様!」
部屋で机に付き仕事をしていたアスランの元にメイドがドタバタと急いでやってきた。
「どうかしたんですか?」
息を切らせているメイドに冷静に訪ねるアスラン。
「そっ、それが…ラクス様が…ラクス様がいなくなってしまいました!!」
「ラクスが?!」
椅子から立ち上がり驚くアスラン。
「今、護衛局中心に必死に探索されているそうですが…、ヒビキ国に入国されたと言う情報も入っております!」
―カガリに会いに行った…ということか…―
「…わかりました。キラと連絡が取りたいのですが、繋いで貰えませんか?」
「畏まりました。ただいま…」
メイドが部屋をでるとアスランはフッとため息を付きながら椅子に腰かける。
−まさかラクスが…カガリ様になにかあったのか?…キラに連絡が着けばなにかわかるだろうが…−
メイドには落ち着いて対応して見せたがアスランの内心は混乱しきっていた。