短編novel
□valentine
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セカセカと急いで着替え、屋敷を出てオーブ国防本部に向かうカガリ。
国防本部の玄関につくとカガリはキョロキョロとあたりを見回す。
(あいつは…今…残業してるはずだからまだここにいるよな……あっ!)
カガリが思い立ったように一点を見つめ走り出そうとする。
「カガリ〜!」
独特の響く声がカガリを引き止めた。
「ユ…ユウナ!」
「どうしたんだい?こんな時間に?」
「えっ…」
ユウナはカガリの手元にあるそれを見つけチラリとカガリの顔を覗く。
「もしかして、それ、チョコレートかい?」
「あっ…え〜と…これは…」
「嬉しいよ!もうもらえないと思っていたよ!」
「あっ、いや!これは…」
「有難う。カガリ。ホワイトデー楽しみにしていてねv」
ユウナはカガリの言葉を聴かずにカガリの手からチョコレートの入った箱を奪い舞い上がりながらかえってしまった。
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