短編novel

□Appetite
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まばゆい光に照らされてオーブは暑い季節『夏』を迎えた。
そんなオーブで眩しい光にまいっているてる男がここに一人…

「なんでここにいるんだよ!アスラン!」

「カガリ。あっ、いや、昨日、仕事少し残したまま帰ったからな。終わらせたくって。」

「仕事って…。フラフラじゃないか!いいから寝てろって!」

男の名は、アスラン・ザラ。空調、季節、温度。全てが人工的に管理されているプラントから自然のままのオーブに移住してきた彼にはこのオーブの日差しと温度に、耐えられなかったようだ。
特に今年は稀にない程、高温の日が続き『夏』に慣れている人にも厳しい気候だった。室内での仕事が多かったものの、カガリの護衛として長時間の外での仕事もこなしていたアスラン。
そんな彼は今、完璧な夏バテとなっていた。

「なにか、食べたか?」

ここ何日かアスランはまともに食べ物を口にしていなかった。それでも、彼は沢山の仕事をこなし、夏の暑さと戦っていた。そしてとうとうゲッソリとやつれてしまった。
みるみるとやつれていくアスランの姿はカガリの心配を強いものへとしていた。
そして、カガリは取りあえずアスランに休暇を与え家でゆっくり休んでしっかり食事をとるようにといったのだが…どうやら無駄だったようだ。

「うっ、う〜ん。」

「駄目だぞ!食欲ないからって食べないのは!待ってろ!今なにか持ってくるから!」

「えっ?いや、カガリ、いら…。」

アスランが断ろうとした時には遅くすでにカガリはパタパタと走りながら部屋を出ていってしまっていた。







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