長編novel

□atheling -conceive-
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「まぁー、貴方がアスランですのね!私はラクス・クライン。よろしくお願いしますわ、アスラン。」

碧い瞳をキラキラと輝かせアスランを真っ直ぐ見つめながら名乗るラクスに照れた様に頬を赤らめ恥ずかしがるアスラン。

「ラクス様急に飛び出してどうなさいました?」
メイドはクスクスと笑いながらラクスに訪ねる

「お友達が来ていたのですが、お帰りになる時オカピがついていってしまったようで、急いで探しに行こうかと。」

上品な口調に合わせ手も上品に口元に上がる。

「まぁ、それは大変ですわ!すぐにお探ししますのでラクス様はどうぞアスラン様とゆっくりなさっていてください!」

メイドはアスランとラクスを残し急いで行ってしまった。



「アスラン、こちらでお茶にしましょ。」

ぼーと、立っているアスランの腕を引っ張りラクスは庭園内にあるカフェテラスへと導く。
そこには今までお茶をしていたのかコップとポットがすでにテーブルの上に置いてあった。
コップの数は2つ。
お友達という人と飲んでいたのだろう。

「座って待っていてください。今、コップをお持ちしますわ。」

二ツのコップの一ツを手にとりラクスは城の窓から城のなかへと消えてしまった。
残されたアスランは言われた通り座って待つかと椅子に腰をかけるとテーブルに落ちていた髪の毛がふと目にはいった。
金髪の髪の毛。
ラクスの言うお友達のだろう。

「あいつ…」

アスランの頭にまた金髪の少女の顔が過ぎる。
ラクスの友達で金髪。
可能性としてはなくは無い。

「コップお持ちしましたわ。」

「えっ、あっ、はい。」

ボーと座っていたアスランの顔を覗き込むようにコップを渡す。
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