長編novel
□atheling -reunion-
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数分して、戻ってきたメイドから以外な答えが帰ってきた。
「すみません。キラ様に繋いで貰うことができませんでした。」
「どういうことです?!」
「クライン国にカガリ様の誘拐の疑いがかかっていまして、クライン国との婚約が決められた我が国も同罪と…いうことかと…」
「…なるほど…、わかった!…キラに連絡が繋がらないのなら直接聞きに行く!」
「??!」
アスランの中の不安が怒りとなってはち切れた。
「やめて下さいませ、アスラン様!そんなことをなさったら!!」
必死で止めるメイドを振り払いながらどんどんとキラの元に向かう準備をするアスラン。
「アスラン様!!」
「どうかしたのか?」
「パトリック様!」
メイドの叫ぶ声を聞き付け廊下を歩いていたパトリックがメイドに訪ねる。
「それが…アスラン様が…ヒビキ国に連絡もとっていらっしゃらないのにヒビキ国に向かわれると…」
「父上…行かせてください!ラクスが…」
アスランはパトリックに止められることを覚悟していた。
他国への無断入国は犯罪。
それを国王である父親が許してくれるはずもないと…
「よかろう…行かせてやれ。」
以外な答えだった。
メイドもあまりの驚きに静止してしまった。
「父上!」
「ただしだ、必ずラクス姫を連れて戻るのだぞ」
「はい!」
アスランはタッタと準備を整えヒビキ国へと向かった。
「…パトリック様…なぜアスラン様を…」
「ふん、もしアスランが見つかってもヒビキ国との戦争の良いきっかけとなるだろう、その時はラクス姫のためと飛び出したアスランのためにクライン国は我が国に協力してくれるだろう。アスランの入国に我が国に不利なことわない。」
「…。」