私の日常を返せ!

□四話
3ページ/4ページ








『鏡也ー UFO居なかったよー』

私が落胆しながら部室に入ったら目の前で丸井と切原が倒れてた


『……何があったの?』

私が尋ねると仁王が私の目の前に来て肩に手を置いて
「世の中には知らないほうが良い事も有るんじゃよ……」
と妙に悟った様に言った


……何が有ったんだ



『……まぁ良いけど……』

私はチラリと幸村を見た

『ジャッカルは?』
「あぁー そんな奴も居たね

おい、居たってなんだよ?!
過去形?! 今は何処行ったんだよー!!


そう言って微笑んで柳と真田にコッチに来るように手招きをした


「ジャッカル見てない?」
「いや、見ていないが……」
柳は弦一郎はどうだ?と真田に尋ねる
「俺も見ていないな」
チッ つかえないなぁ


幸村が舌打ちをすると真田は涙目になり柳の後ろに隠れた



『う〜ん 除霊するにも、本人が居ないとな〜』

私が唸っていると柳生と仁王がジャッカルを見たと言って来た


「海友会館の方に行くのを見ましたよ」
『旧校舎に……? どんな様子だった?』
「目が虚ろで、呼び掛けたんじゃが返事もせずにいってしまったのぉ」



それを聞くと幸村は腕を組み何かを考えているようだ



多分、何かに憑かれているんだろうけど、さっきの蜘蛛男と関係あるのかな?でも蜘蛛男は知らないって言ってたし……


私がこれ以上考える前に鏡也がそういえば、と言い丸井と切原に近付き水をぶっ掛けた


「「冷てぇっ!!」」
と言い、二人は飛び起きた


鏡也はびしょ濡れの丸井のネクタイを掴み無理矢理立ち上がらせた

「アンタ等、まさかとは思うけど……最近“狐狗狸さん”やったのか?」

「な、何だよ」
「良いから答えろ!」

何時になく焦った鏡也の顔を見て只事ではないと思ったのか丸井は吃驚した表情のまま頷いた

鏡也は丸井が肯定したのを見るとネクタイを離しクソッと言いゴミ箱を蹴った



「やっぱり狐狗狸さんか……」
「やっぱりとは?」
柳が幸村に尋ねると幸村は苦い表情で答える
「この間、丸井達が狐狗狸さんをやるって言ってたからね……」

まさか本当にやるとは思わなかったよ。と言い溜め息をついた


「何か不味いのか?」

真田の問いに答えたのは幸村ではなく真理だった



『……このままだと、その、ジャッカルって奴……

























































死ぬわよ











場の空気が凍りついた
















次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ