私の日常を返せ!

□四話
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「あ、真理♪」
『ゲ』
「この俺に対してゲって言ったの?」

前から、超ご機嫌で私に話しかけて来た幸村を見た瞬間いやな予感がし、ゲ、と言ったら黒い笑みを向けられました


『違うよ! アレだよ、うん。幸村様の後ろに虫がいたからだよ!!』

慌てて弁解すると彼はニッコリと笑って、私の頭を撫でた ……なにゆえ?
幸村は私の頭を撫でたまま、可愛く首をかしげた

「今、暇?」

めんどくさい、と思った私は嘘を吐く

『忙しいんだ』と言い私は苦笑する
「今、暇?」
『だから忙しいの』

何度も聞いて来る幸村にイライラし強めに言うと



暇……、だよね?


幸村は笑顔で拳を鳴らしながら私に尋ねる
何故か、「断ったら殺すよ?」って聞こえた気がするんですけど……、


まあ、私が大魔王に逆らえる訳もなく、

『はい! 暇すぎて困ってたんです!!』
涙を流しながら頷いた

畜生この大魔王め!



「じゃあ、俺に付いて来てよ」


『えー どうしようか――――


「喧嘩売ってるのかな?」


『御供させて頂きます!!幸村様ッ!!』



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『此処何処?』

「テニス部の部室」

『何で?』

「中にブン太とジャッカルが居るから」


そう言って幸村は部室のドアを開ける前にドアが開いた




いや、正確に言うと吹っ飛んだ



中からワカメ……ではなく赤也も吹っ飛んできた



「……これはどういうことかな?赤也」

「ゲ…… 幸村部長……」



滝の如く汗が吹き出てる赤也に対し

魔王ゆk「……殺すよ?」ゲフンゲフン!部長の幸村は素晴らしい笑顔で(バックに黒い靄つき)拳をポキポキ鳴らしております


とっても恐ろしいですね……



「何、ドア壊してくれてんだ、このワカメ野郎」

「ど、ドア壊したのは鏡也ッスよ!!!」


「ボクはやってないですよ」



中から出てきたのは黒髪でアメジストの様な瞳の男の子だった













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