こんな阿呆な天使見た事ない

□二話目
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『此処が氷帝かー……』


うん、何ていうかデカイね……
金持ちばっかだろうなー

今更だけど、シンク連れてくれば良かった……
ひとりで任務するのってこんなに寂しかったっけ?


私はこれ以上余計な事を考えないようにフルフルと首を振った





『先ずは、職員室に行って事情とか聞かないとね……』








誰かに聞かないと解んないし……
聞きたいんだけど、人が全くと言っていい程居ない

まぁ、早く来過ぎちゃったからなんだけどね

自嘲気味に笑い人を探す為に翼を出して飛び上がった

















―――――――
――――――
―――








暫く学校の上で旋回していたら、悲鳴が聞こえた
魔物かと思い、急いで悲鳴がしたほうに飛んで行くと信じられない光景が広がっていた







「きゃあぁぁぁあああ!! 跡部様素敵ぃぃい!!」

「忍足くんも頑張ってぇ!!」

「ガックン可愛いぃいいいいv!!」









……何アレ

ホストですか?!コノヤロー!!

ハッ六神将だってなぁ!性格はアレだけど皆顔だけはいいぞ!!



じゃなくて



多分、ヴァンが言ってたテニス部っていうのはこいつ等の事だと思う

こいつ等を魔物から守るとか気が向かないんですけど……


私は情報を聞く為にフェンスに張り付いている女の子に話しかけた


女の子はあ゙ぁ?と言い鬼の様な形相で振り返ったが、私の顔を見た
瞬間に顔を真っ赤にさせて身体をくねらせた



何だ、何が有った……?


私は内心冷や汗をかきながら女の子に質問しても言いかと尋ねた



「ええ!勿論よ!!貴女が聞くのであればどんな事でも答えて見せますわ!あ、でもスリーサイズはちょっと……、でも貴女が聞くのであれば言いますわ!!

少女は好きな異性に告白する時の様に真っ赤になりながら私に告げた

いや、私はスリーサイズなど聞かないのだが…



『え、えっと、この辺りで何か変な動物って出ない?』
「変な動物でしたら、偶に出ますわ、確か‥‥今の様に人が多いときに出た事が有りましたわ」
『そっか…… ありがとう』

私が微笑むと少女は鼻血を出して倒れた
倒れる寸前に「凄い殺傷力ですわ……」と言っていたのは気のせいだと思いたい


















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