私の日常を返せ!

□四話
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『きょ……、』


私の意味不明な言葉に一同は『はぁ?』と
首を傾げている



『鏡也ぁあぁああぁぁぁぁあああ!!』

私は鏡也にダイブした


「え?え? お姉ちゃん?」

戸惑いながらも私を受け止めてくれる鏡也は優しいと思う。


「……あの鏡也が……」
「鏡也はシスコンだったんじゃな」
「ふむ、良いデータが取れたな」
「姉弟だからといって抱き着くとはたるんどる!!」
「弦一郎、黙らないと殴るよ」
「こうやって見ると似てるなぁ……」
「神野君がシスコンとは意外ですね」




「お姉ちゃん!UFOが飛んでるよ!!」
鏡也は私の身体を離して部室の外を指差した

「早く行かないと見失っちゃうよ!!」


そう言う鏡也が可愛くて見て居たかったけどUFOが見たいからダッシュで外に出た


『UFOぉぉぉぉぉおおおお!』


鏡也は私が外に出たのを確認してからテニス部Rに向き直って黒い笑顔を浮かべた


俺が……なんですか?


「い、いや!何でもねぇよ!」
「そ、そうだぜ!!鏡也がシスコンだったなんて……なんて言ってねぇよ!!」


「へ〜赤也、丸井先輩……“墓穴”って知ってます……?


「「ちょ、おま、早まるなよ! ……ぎゃあぁぁぁああああああぁぁあぁぁぁぁぁあぁあああ!!








「むごいのぉ……」

仁王が冷や汗をかきながら呟いた

「え〜 そうかな?俺も混ぜて欲しかったな〜」



“こいつ等だけは組ませちゃ駄目だ!!”


と皆、心の中で思った

口に出したら……  あぁ恐ろしい(笑)




















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