短 編

□不意打ちのキス
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「珍しいこともあるんだね、スクがこんなにボロボロになるなんて」

「うるせぇ…敵が予想以上に多かっただけだぁ」

「はいはい、とっとと救護室行くわよ!」


半ば引き摺りながら救護室に連れて行った

が、運が良いのか悪いのか誰もいない

まぁこれくらいの傷なら私でも事足りるし

何より探すのがめんどくさい

女医じゃないけどスクの体にもあまり触れてほしくないし


「それにしても部下連れてったんでしょ?なんであんたがこんな怪我するの!」

「…ごちゃごちゃうるせぇから突っ込んだ」


何て馬鹿なことを…

まぁ部下たちの制止を振り切って突っ込むなんていつもの事


「これに懲りたらもう少し部下の言葉にも耳を傾けなさい!」


ホント頭の悪い隊長との任務じゃ部下も大変ね


「よし、これで大丈夫ね」


話している内に手当ては終わった


「ありがとなぁ」

「早く治してよ?ってか傷残らないといいけど…」

「女じゃねぇんだから傷の一つや二つどうってことねぇ」

「スクが何ともなくても私にはあるの!」

「何で雪姫が向きになるんだぁ?」

「スクの体に傷付けていいのは私だけなの」


独占欲強いの私、と耳元で囁いてそのまま噛みついた

もちろん甘噛み程度で


「な、何してんだぁ!!?///」

「心配させた仕返し!」

「心配、してくれたのかぁ?」

「当たり前じゃない!…スクは私の大事な、人なんだから……って何言わせんのよバカ!」


こんなことで照れるなんて私もまだまだだ…

まぁ今はとりあえず目の前で固まってるスクにキスでもしてみよ…


「っ!///」


と思ったら先を越されてしまった

触れるだけのキス

それでも私の心拍数を上げるには十分で


「あんま可愛いこと言ってんじゃねぇ…///」


おまけに怪我してるにも関わらず強く私を抱きしめてくれた

でも今の私にとっては都合がいい


「バカ…」

「何とでも言え…暫くこのままでいいかぁ?」

「…しかたないなぁ。あと少しだけね?」


顔を合わせられないって思ってんのはお互い様



不意打ちのキス
((つか俺何してんだぁ!!//))
((こんなのもたまにはいいかも))



20110916
 スクさんはヘタレが好きです
 何時も振り回されとけばいい←
 そしてたまに仕返ししてればいいよ!
  

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