短 編
□不意打ちのキス
1ページ/1ページ
「珍しいこともあるんだね、スクがこんなにボロボロになるなんて」
「うるせぇ…敵が予想以上に多かっただけだぁ」
「はいはい、とっとと救護室行くわよ!」
半ば引き摺りながら救護室に連れて行った
が、運が良いのか悪いのか誰もいない
まぁこれくらいの傷なら私でも事足りるし
何より探すのがめんどくさい
女医じゃないけどスクの体にもあまり触れてほしくないし
「それにしても部下連れてったんでしょ?なんであんたがこんな怪我するの!」
「…ごちゃごちゃうるせぇから突っ込んだ」
何て馬鹿なことを…
まぁ部下たちの制止を振り切って突っ込むなんていつもの事
「これに懲りたらもう少し部下の言葉にも耳を傾けなさい!」
ホント頭の悪い隊長との任務じゃ部下も大変ね
「よし、これで大丈夫ね」
話している内に手当ては終わった
「ありがとなぁ」
「早く治してよ?ってか傷残らないといいけど…」
「女じゃねぇんだから傷の一つや二つどうってことねぇ」
「スクが何ともなくても私にはあるの!」
「何で雪姫が向きになるんだぁ?」
「スクの体に傷付けていいのは私だけなの」
独占欲強いの私、と耳元で囁いてそのまま噛みついた
もちろん甘噛み程度で
「な、何してんだぁ!!?///」
「心配させた仕返し!」
「心配、してくれたのかぁ?」
「当たり前じゃない!…スクは私の大事な、人なんだから……って何言わせんのよバカ!」
こんなことで照れるなんて私もまだまだだ…
まぁ今はとりあえず目の前で固まってるスクにキスでもしてみよ…
「っ!///」
と思ったら先を越されてしまった
触れるだけのキス
それでも私の心拍数を上げるには十分で
「あんま可愛いこと言ってんじゃねぇ…///」
おまけに怪我してるにも関わらず強く私を抱きしめてくれた
でも今の私にとっては都合がいい
「バカ…」
「何とでも言え…暫くこのままでいいかぁ?」
「…しかたないなぁ。あと少しだけね?」
顔を合わせられないって思ってんのはお互い様
不意打ちのキス
((つか俺何してんだぁ!!//))
((こんなのもたまにはいいかも))
20110916
スクさんはヘタレが好きです
何時も振り回されとけばいい←
そしてたまに仕返ししてればいいよ!