稲妻11

□僕のほうが。
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「…あっつー…」

思わず呟いた言葉が道に響き渡る

「…どうしてこうなった」

ため息とともに呟く。



それはつい一時間前の事。

今日は雷門との練習試合だった
寝坊しまいと先日は早めに寝たのに、こんな時に限って目覚まし時計がついに寿命を迎えたらしく
今日の朝はいつものように起こしてくれず…
まぁ案の定、寝坊した。

急いで家を出た所でケータイにメールが
「鬼道と…佐久間と辺見か」
まぁ書いてある内容は今日はどうしたとかどうせ寝坊したんだろとか。
だが一つだけ、大事なメールが
「…学園のバスは出たから、自分で歩いてこい…!?…うわぁ」
その内容を見た瞬間俺は思わず仮病を使って家に帰りたくなった
だけど、今日は雷門との練習試合だ

…円堂が、いる

(…しょうがない)
俺は雷門中がある方向に向き歩きだした



…で、いま歩いてるんだが
「…暑い…溶ける」
なにせ8月の夏真っ盛りだ、暑くないほうがおかしい
「でも、あとちょっとだ、頑張れ俺…」




…雷門中が見えてきた、
(あ、試合してる…)
調度皇帝ペンギン2号を撃ったところらしい
円堂のあの輝くゴットハンドがよく見える


(あ…やば)
次の瞬間、足を崩した
アスファルトが、地面が、景色が、歪んで見える


俺は目の前が真っ暗になった。
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