短編


□置いてかんで…【光謙】
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『光、ちゃんとご飯食べてるん?』

「食べてますわ…一応、でもどうしても戻してしまうんっすわ…」

『堪忍な…っ、俺が悪いんやな…』

「ちゃいます…!」

光はあぁ言うたけど、俺と付き合いはじめてからかなり痩せた
それは部活のメンバーも心配するほどに…

『…はぁ』

白『け、謙也…!財前が…財前が倒れたらしいんや…!!』

『え…?』

俺は無意識に走り出した

『ひかる…っ、ひか、る…っ』

気づいたら病室のドアの前まできとった
せやけど、ある不安が頭をよぎった

俺がここを開けたら光にストレスを与えてもっと悪化させてまうんやないかって…

そんなこと考えとると病室から声が聞こえた

「謙也さん…?そこにいるんですか?」

『おん…。大丈夫か光…?』

「とりあえず入ってください」

『おん…』

「…」

『…』

「謙也さん俺ガンみたいっすわ…、しかもかなり進行していて余命半年みたいなんっすわ…」

『う…そ…』

俺は頭が真っ白になった

『ひかる…っ、ひか…っ、
いや、嫌や…っ、死な、ん…でっ、』

「堪忍っすわ…」

光が半年後俺を置いて死ぬって言うなら

━━俺も一緒にー…━━

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