短編


□ずっと好き【謙光】
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付き合い始めたキッカケは俺が不意に呟いた"謙也さん好き"と言うのが本人に聞かれていたから

聞かれた時はほんまに死んでまうかと思た
嫌われるんやないか‥
気持ち悪がられたら‥
そんなことばっかりが頭の中をぐるぐると回っていた
だから今謙也さんと付き合うことが出来たのも奇跡だと思う

謙也さんは誰にでも好かれる
ライバルも多い

でもそんなことどうでもいい

やって今日もその笑顔を俺に向けてくれるんやから



『ひっかるー!!』

と大声で走りながらこっちへ近づいてくる謙也さん

「…なんすか謙也さん」

ほんまは嬉しいのにこんな態度しかとれん俺が嫌になるわ

『会いたかったで、光!』

「朝も会いましたやん」


『せやけど、昼まで光に会えんのは寂しかったわぁ』

少し眉を下げながらそう言う謙也さんはかわええと思いますわ


「ほな、さっさと昼ごはん食べましょや」

『あ、せやな!』


俺らが昼食べる場所は決まった屋上
決まってるのならそれぞれが屋上に向かっえばいいのだが、謙也さんが毎回迎えにきてくれる
それをわかってて先に行かない俺も末期かもな


『なぁ、光』

「なんです‥っ!?」

謙也さんのキスによって俺の言葉が遮られた

こんな誰が来るかもわからない場所で嫌なはずやのに謙也さんとのキス気持ちよぉてそんなこと考えられんなった

その瞬間謙也さんの舌が俺の唇をなぞった

「ふぅ‥っ、」

ピクッと肩を跳ねさせ唇を薄く開くと謙也さんはそれを見逃さず口の中に舌を入れてきた

「ふぁ‥あ、け、や‥さん‥っ」

くちゅくちゅとえろい音をたて俺の口内を犯していく

『は、ぁ‥ひか、ひかる‥っ』

「んぁ、‥ぅ」

俺は息が出来なくなり謙也さんの肩を押した
そうすると謙也さんはすぐにだけど名残惜しそうにキスをやめた

「は‥っ、はぁ‥」

『光俺から離れたら嫌やで‥』

そう言いながら俺をそっと抱き締めた

「‥はっ、謙也さん、こそっ、離れ、たら‥殺し、たる‥」

息を切らしながらそう伝えると謙也さんは笑ってこう言った

『光に殺されるなら本望や』


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