浅い夢

□クロロ*拍手
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 クロロの首筋に冷たい物があたる。

 今もなお首筋にナイフ押し付けている者が耳元で囁く。


「こんにちは、団長さん」

「正しくは『こんばんは』だがな」

「何だっていいじゃない。」

「そろそろコレをおろしてくれないか?」


 そういってクロロは首筋にあてられているものを指す。


「あら、忘れてたわ。」


 茶目っ気たっぷりに言った。
 
 忘れるなんて事、ないだろうに


「ねえ、私がああやることを知っているのになんで避けないの?」

  
 ああやること、とは

 首筋にナイフをあてるということだ。

 首筋にナイフをあてて、


「こんにちは、団長さん。」


 と耳元で囁く。


 朝も、昼も、夜も、いつでも。

 決まったように喋る。

 もはや挨拶のようになっていた。

 最初の頃は少し戸惑っていたが、
 今は全くと言っていいほど

 反応がない。


「何故だと思う?」

「分からないから聞いてるのよ」


 少しムッとして答える。


「お前が傷つけないということを
 知っているからだ」


「さあ?分からないわよ。」

 
 軽くナイフをクロロの頬に当て
 すっと傷をつける。


「こんな風にね。」


 怪しく微笑んでみるが、
 クロロは反応はない

 ジワリと自分の頬に滲んだ血を
 手でふき取った。


「だが命までは狙わないだろう」

「よく分かってるじゃない」

「何年お前と付き合っていると思うんだ」


 そういってクロロは苦々しく微笑んだ。



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またまた取っ付きづらい主人公ですね…
団長さんもきっと苦労してます
どんな設定なのか分からないですね(∵`)

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