浅い夢

離さない
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 朝、起きたら君がいたの。

 え、なに?

 夢?

 あはは、私の妄想もついに此処まできちゃったか…


 なんて思ってたの

 でもね、

 夢じゃなかったんだ
 



「きゃああああああああ」



 今までの人生で一番大きな声を出したような気がする。

 自分でもこんなに声が出るなんて思ってなかったもの。



 朝いつものように起きたら、

 部屋に居るのよ。


 ばっと大きく手を広げる。
 コレがしたかったのよ。

 
「フェッフェエエイタアアアア「五月蝿いね。」


 勢いよくフェイタンに向かって行った体は

 軽くかわされて

 ベットから落っこちた。   


「いった…もーフェイタンたらあvV
 恥ずかしがらなくていいのよんv」

「ここどこか?
 ワタシさっきまでアジトに居たはずね…ここでは念も使えないね」

「え、念も使えないの?」


 フェイタンは、「あ」と
 小さく言った。

 知らないところにきてしまった。
 少し驚いているのか、
 間違って言ってしまったらしい。

 
 ふふふふ…
 あの冷静なフェイタンがねー
 可愛いな…


 とニヤニヤしてフェイタンを見ている。

 
 背小さいなあ…
 といっても私と同じくらい?
 ああ抱きしめたいよ


「おまえなにニヤニヤしてるか。
 ワタシの質問に答えるね。」
 
「うふふ…えっとね。此処は日本だよ。」


「もっと分かりやすく説明するね。」


「んー…ここはフェイタンのいた世界じゃない、ってこと。」


 
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